こんにちは!Sunnysideです。
タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。
チャンタブリー県はバンコクから車で約4時間。パタヤやラヨーンの先にあるタイ東部の町です。
タイの東部、カンボジアとの国境近くのこの地域では、古くからルビーやサファイヤなどの採掘が行われていました。
現在は採掘こそ盛んではなくなったものの、タイ最大級の宝石取引市場として宝石の売買が行われています。
そのため、チャンタブリーはタイの中でも珍しい「宝石の町」と呼ばれています。
また、チャンタブリーは、ベトナム人が多く移り住んだり、フランス軍によって一時的に占拠されたりといった歴史的背景があるため、建物様式に西洋の影響をみることができます。
特に、チャンタブリー旧市街のチャンタブーン地区は、街並みがとても美しいことでも有名です。
この記事では、そんなチャンタブリーの市内と郊外の見どころについて、詳しく紹介していきます。
チャンタブリーの場所と行き方
バンコクからチャンタブリーへは、主に車での移動となります。
- バンコクからチャンタブリーへ車で行く(所要時間約3時間45分)
- バンコク(エカマイ東バスターミナル)からチャンタブリーへバスで行く(所要時間約4時間)
移動時間が長いと感じる方は、パタヤやラヨーンで前泊するのもオススメだよ!
チャンタブリー市内のおすすめスポット
旧市街のチャンタブーン地区
チャンタブリーのチャンタブーン地区は、チャンタブリー川沿いにある旧市街エリアです。
チャンタブーン地区は、チャンタブリー川沿いのスカピバン通り(Sukhaphiban Rd)約1kmほどを中心とするエリア。
カトリック教会 イマキュレート・コンセプション大聖堂の前に架かるニラモン橋と、ワット・チャンタナーラーム橋の間あたりが、チャンタブーン地区となっています。
チャンタブーン地区のメインストリートであるスカピバン通りは、フランスやベトナムの影響を残すノスタルジックな通りとなっており、現在ではお洒落なカフェやレストラン、雑貨屋などがあります。
中でも有名なのは、スカピバン通りの北側にある、150年の歴史を持つ邸宅 バーン ルアン ラーチャマイトリ(Baan Luang Rajamaitri)です。
現在はブティックホテルとして利用されており、1階にはチャンタブリーの歴史に関連する資料や、骨董品などが飾られた博物館になっています。
通り沿いには、アートギャラリーや、雑貨屋などもありました。
昔の時代にタイムスリップしたような、ノスタルジックな気分になれる通り道。
チャンタブーン地区はそれほど広くないので、さくっと街歩きをしてから川沿いのカフェなどでゆっくり休憩するのもオススメです。
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時間 |
イマキュレート・コンセプション大聖堂
イマキュレート・コンセプション大聖堂は、タイ最大のカトリック大聖堂であり、18世紀に移り住んできたベトナム人キリスト教徒によって建てられました。
その後、何度かの修復や改築を経て、1909年にゴシック様式の現在の姿となりました。
チャンタブーン地区からイマキュレート・コンセプション大聖堂に向かうときは、チャンタブリー川に架かるニラモン橋を渡ります。
チャンタブリー川に大聖堂と橋が映っているここからの景色は、タイというよりベトナムを思わせ、ため息が出るほどの美しさ。
イマキュレート・コンセプション大聖堂は、ミサの時間帯以外は中に入ることができます。
ピンクを基調とした、可愛らしくも絢爛な作りになっています。
バンコクにもカトリック教会はありますが、これほど大きく荘厳な大聖堂は、タイではなかなかお目にかかれません。
左右の窓はステンドグラスとなっており、天気のいい日には色とりどりの光を取り込んで、聖堂内に美しい姿を描き出しています。
教会建築が好きな人は、ぜひチャンタブリーを訪れてほしい
イマキュレート・コンセプション大聖堂前のチャンタブリー川周辺は、アートのエリアにもなっています。
建物の壁や地面などに、チャンタブリーの風景のストリートアートが描かれており、絵の前で立ったり座ったりしながら、撮影を楽しむことができます。
また、メインストリートのスカピバン通りからニラモン橋へと続く路地裏は、小さな市場になっており、いろいろな食べ物が売られていました。
チャンタブリーでは、この地域独自のユニークなお菓子も売られています。
特にカノムカイグローブという、大きなクッキーのようなお菓子が印象的でした。
タイ語で「カノム」はお菓子、「グローブ」はサクサク感という意味だよ。お菓子にも西洋の影響を感じる
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時間 | 9:00〜15:00 |
バイヤーが行き交う宝石市場
チャンタブーン地区の宝石市場(タラートクラーンプローイ)は、タイ最大の露天宝石取引場所です。
チャンタブーン地区のスカピバン通りの南側、トロックカチャン(Trok Kachang)通りを右に曲がると、宝石市場が見えてきます。
メインストリートはオシャレなカフェや雑貨屋などがあり、どちらかというと観光向けのエリアでしたが、この通りに入ると宝石の現役バイヤーさんが行き交う、ピリッとした雰囲気に一変します。
この市場が面白いのは、用意されたテーブル席に座るのが、宝石の売り手でなく買い手(バイヤー)であるところ。
お目当ての宝石を求めるバイヤーさん達のところに、世界各地から集まった宝石の商人たちが集まり、交渉がスタートするそう。
さまざまな人種の人たちがテーブルにつき、計算機とメモ帳を手に黙々と交渉をしています。屋外という開放的な場所にもかかわらず、宝石を取り扱う彼らは真剣そのもの。
彼らの取引の邪魔にならない様、あまり騒がずに通りを歩こう
この市場は宝石を売買する人たちのための場所ですが、一部の露店では、一般客向けに宝石や原石などが売られていました。
屋台には石もごろごろ。
「このあとカットされて宝石になるのかな」と興味を持ちつつも、宝石にも鉱石にもまったく無知の私には、残念ながら豚に真珠。
小さな天然石でもちゃんとグラム売りでした。
記念にと、子供に天然石をひとつ買ってみたよ。
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時間 | 9:00〜15:00 |
多くの参拝客が集う「タークシン廟」
チャンタブリーは、アユタヤ王朝崩壊の折にビルマ軍によって占領された町。
後のトンブリー王朝の王タークシンがこれを撃退したことから、タークシン王ゆかりの地としても知られています。
タークシン廟には、たくさんの参拝客が訪れていました。
よく見たらこのタークシン廟の外観は、タークシン王が被っている帽子の形なのかな?よく似ている
タークシン廟の隣には、サーンラックムアン(市の柱)もあり、両者ともチャンタブリー市内のパワースポットになっています。
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時間 |
中華寺「ワット・ケート・ナー・ブンヤーラーム」
ワット・ケートナー・ブンヤーラーム、地元の人たちにワット・ユアンと呼ばれるチャンタブリーの中華寺。
旧正月には、美しくライトアップされるそうです。
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時間 |
宝石の歴史が学べる「ジェムズ&ジュエリーセンター」
ジェムズ&ジュエリーセンターは、チャンタブリーの宝石の歴史が学べる博物館。
宝石が展示されている他、販売スペースもあります。
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時間 | 9:00〜17:00 |
チャンタブリー郊外のおすすめスポット
ここからは、チャンタブリー郊外の見どころを紹介していきます。
青のお寺「ワット・パークナム・ケーム・ヌー」
ワット・パークナム・ケームヌーは、チャンタブリー市内から車で約40分程の湾岸にある、青と白の本堂(布薩堂)が美しい寺院です。
地図を見てもわかる通り、ワット・パークナム・ケームヌーは、海に近い場所にあり、塩害による腐食に悩まされていました。
現在の新しい本堂に改装する際、塩に耐久性がある光沢性のセラミックタイルが採用され、現在の青と白を基調とした、美しい寺院に生まれ変わったそうです。
タイでは青のお寺は比較的珍しいからでしょうか、たくさんの人たちが訪れていました。
白地に青のモザイクタイルで装飾された本堂外周の柱。コントラストがはっきりしていて美しいです。
モザイクタイルを購入するというタンブン(お布施)もできるそう。
ワット・パークナム・ケームヌーは2023年現在も改装中。私が訪れたときには、本堂内の壁画が描かれている真っ最中でした。
お寺には、お布施の紙幣を吊るす場所もありました。
20バーツ札を吊るしていたら、プラクルアン(タイのお守り)を頂きました。
また、ワット・パークナム・ケームヌーの近くには、海と「逆3の字」コーナーで有名なビューポイントがあります。
車で来ている場合は、立ち寄ってみてもいいかも。
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時間 | 5:00〜20:00 |
ノーンブア運河沿いのお菓子市場
チャンタブリー市内から車で南に15分程行った場所にある、ノーンブア運河沿いの市場。
こちらの昔ながらの木造の建物に囲まれたエリアでは、土日にお菓子を中心とする市場が開かれています。
この市場では、主にサトウキビから採れる砂糖を使用したお菓子が売られているそうです。
タイのお菓子はカラフルで、見ているだけでも可愛らしいですね。
このエリアでも、ストリートアートがあちこちにあります。
歩くだけなら10分くらいで回れる規模なので、土日にチャンタブリーに訪れた場合には、立ち寄ってみるのもいいかも。
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時間 | 9:00〜17:00 |
イルカと泳げる水族館「オアシスシーワールド」
オアシスシーワールドは、ノーンブア運河沿いのお菓子市場から更に車で南に15分ほど行った、チャンタブリー川の河口にある水族館。
イルカショーを観たり、ピンクイルカと一緒に写真を撮ったりすることができます。
しかし何といってもオアシスシーワールド最大のハイライトは、大きな海水プールでイルカと思い切りふれあえること!
タイでイルカと泳げる場所は他にもありますが、お値段、混み具合、たっぷり触れ合えるという点で、タイで最もオススメともいえる場所です。
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時間 | 9:00〜18:00 |
WEB |
まとめ
チャンタブリーは、タイでは珍しい宝石の露天市場や、タイ最大のカトリック教会、ヨーロッパのような美しい街並みなど、ここにしかない景色と魅力を持っています。
また今回は詳しく紹介していませんが、タイ東部独自の料理もとってもおいしいので、ぜひ現地の料理にも挑戦してほしいところ。
「車で行ける範囲で、普段のタイとは違った雰囲気を味わいたい」といった気分のときは、ぜひチャンタブリーまで足を運んでみてください。
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