こんにちは!Sunnysideです。
タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。
タイでは、タイ正月の水かけ祭り「ソンクラーン」や、ロウソクを流すお祭り「ロイクラトン」など、年間を通じて様々な場所でお祭りが行われます。
今回ご紹介するのは、タイ東北(イサーン)地方のウボンラーチャタニー県でおこなわれる、キャンドルフェスティバルです。
タイでは、雨期が本格的となる7月(陰暦8月)の十六夜の日のことを「カオパンサー(入安居)」と呼び、タイのお坊さんたちはこの日から約三ヶ月間、寺院にこもり修行に励みます。
かつて、この修行を行うお坊さんたちのために人々がロウソクを奉納したことから、この時期はタイ各地でキャンドルフェスティバルが開催されます。
その中でも、タイ東北(イサーン)地方のウボンラーチャタニー県で行われる「ウボンラーチャタニー・キャンドルフェスティバル」は国内最大規模のお祭り。
街の中心地であるトゥンシームアン広場を中心に、キャンドルで出来た山車やパレードを楽しむことができます。
実際のお祭りの様子について、詳しく紹介していきます。
キャンドルフェスティバルのスケジュールと会場
2023年のキャンドルフェスティバルのスケジュールは、下記の様になっています。
- 7月30日~8月3日 キャンドル山車の展示、OTOPコミュニティ製品の販売等
- 8月1日(アサラハ・ブーチャ:三宝節) キャンドルコンテスト
- 8月2日(カオパンサー:入安居) ろうそくと法衣の奉納式
- 8月1日~2日(夜)光と音のショー 夜のキャンドルパレード
開催前の期間は、市内でろうそくづくりを見学したり、体験したりできるようです。
キャンドルの山車の展示は、トゥンシームアンと呼ばれる広場で行われています。こちらは開催後もしばらくの間、展示されます。
パレードも、トゥンシームアン広場の前のチャヤーンクン通りで行われますよ。
ウボンラーチャタニー県への行き方
バンコクからウボンラーチャタニーへの移動は主に下の3つの方法があります。
- 飛行機で行く:スワンナプーム空港又はドンムアン空港からウボンラーチャタニー空港(所要時間約1時間10分)
- 長距離バスでバンコク北バスターミナルから行く(所要時間約10時間)
- 特急列車でクルンテープ・アピワット中央駅(バンスー中央駅)から行く(所要時間約10時間半)
お祭りの開催期間中は、タクシーもたくさんでているので、空港や駅など、どこから行っても市内へのアクセスは難しくないと思います。
キャンドルフェスティバル お祭り会場の様子
ウボンラーチャタニー市内のトゥンシームアンは、キャンドルを載せた山車のモニュメントが目印の広場。
キャンドルフェスティバルでは、お祭りのメイン会場となります。
会場内には、ワークショップやOTOP商品などの販売場所がありました。
また、あちこちでオレンジ色の飾りが。よく見ると、全てろう細工です。
テント内のあちこちがフォトスポットのようになっていました。
こちらは、ウボンラーチャタニー県の観光地のひとつである、パーテム国立公園の奇岩を模したフォトスポット。
ワークショップができるブースもあり、全て無料で参加することができます。
カップに好きな色のろうを入れてオリジナルキャンドルを作ったり、
グルーガンを使って、蝶々の飾りを作ったり。
言葉がわからなくても、見よう見まねで出来てしまうのがワークショップのいいところ。
こちらでは、ろうで固めた花びらを集めて、お花を作ります。
ろうのつぼみにろうの花びら。まるで、全てのものが魔法でろうそくになってしまったかのような錯覚を覚えます。
完成品がこちら!
暑い場所で持ち歩くと、ろうそくでできた花びらが暑さでだんだんと溶けて垂れ下がってくるところが、本物のお花みたいです。
私達がワークショップをしている間も、飾り用のお花づくりをされていました。
この美しい装飾が全て手作りなのだなと思うと、タイの人の手先の器用さに改めて感動を覚えます。
出来上がった飾りをただ眺めるよりも、一緒に作るというのがいいですね。
そして会場内には、パレードを終えたキャンドルの山車が何台も飾られていました。
船尾のガルーダ。どうですかこの見事な細工!まるで木彫りみたいですよね。
このままホテルの広間に飾れそうなナーガ。型にろうを塗るのか、彫るのか、制作過程がとても気になります。
ブッダとプラ・メートラニー像。
どの山車も趣向を凝らしていて、1台1台じっくり見ていても飽きません。
こちらは去年の作品でしょうか。暑さでどろどろに溶けていました。
これだけ見事な作品でも、1年限りというのが惜しまれます。たくさんの人たちが、山車のそばで写真を撮っていました。
日が沈むと、会場の一区画で踊りが始まりました。
(おそらく)昔の人たちの生活住居を模したエリア。
こちらはトゥンと呼ばれる、色とりどりの糸を六角形や八角形に巻いて作られる飾り。
タイの北部や東北(イサーン)地方でよく見かけます。
トゥンシームアン広場からチャヤーンクン通りを挟んだ向こう側は、移動遊園地のエリアになっていました。
タイのお祭りによく出現する、開催期間中のみ稼働する遊園地です。
この観覧車は回るのがめっちゃ早いやつ!
子供向けのみならず、大人でも楽しめるようなアトラクションもありました。
ワークショップのエリア、アトラクションのエリア、飲食の屋台エリアが分かれていたので、子連れでもかなり長い時間楽しめそうでした。
この時点で夜8時頃でしたが、お祭りが終わる気配は全くありませんでした。
広場の通りにはトゥクトゥクもたくさん待機していたので、タクシー圏内のお宿に宿泊しておけば、夜に出歩いても安心だと思います。
夜のキャンドルパレード
残念ながら私はパレードに参加できなかったので、記事内のパレードの様子はタイのNaoさんからの提供でお届けします〜
トゥンシームアン広場に飾られたキャンドルの山車は、夜のパレード時には、メインストリートであるチャヤーンクン通りを練り歩きます。
夜のキャンドルパレードは、夜7時から9時頃まで行われます。
キャンドルの山車だけではなく、お坊さんが乗った山車もありました。お坊さんは、お清めの水を観客に振りかけていました。
山車と山車の合間には、各グループごとに民族衣装を着て練り歩いたり、踊りを披露したりします。
少年たちがファイヤーショーをするところでは、観客たちも大盛り上がり。
パレードのメイン会場となるトゥンシームアン広場前のチャヤーンクン通りには、観客席が設けられていました(2022年はVIPシート500タイバーツ)
高い位置から見られるので、パレードをしっかり見たいという場合は購入して臨もう
キャンドルコンテストの日は昼間もパレードが行われます。
市内の通りを練り歩く山車は、飾られているものとはまた違った躍動感がありますね。
ろう細工だけではなく、木の皮で作られた山車もありました。
お祭り期間中のワット・プラタート・ノーンブア
ワット・プラタート・ノーンブアは、ウボンラーチャタニー空港から車で15分程度の場所にある、ウボンラーチャタニーを代表するお寺です。
市内からも15分ほどで行けます。
トゥンシームアン広場からは少し離れているのですが、こちらのお寺でもお祭り期間中はキャンドルがたくさん飾られていました。
風にたなびく色とりどりのトゥン。
ちなみにこのお寺では、お祭り期間以外でも普段からキャンドルの山車を見ることができます。
この日はどうなっているんだろう?と覗いてみたら、ろう細工ではなく木で作られた方の山車が飾られていました。
境内のあちこちに、ろうの器で作られた花のような細工が。
この鮮やかなオレンジ色を見ていると、段々とこれがキャンドルフェスティバルのカラーなんだなあと目に馴染んできます。
普段でも見ごたえのあるお寺ですが、キャンドルフェスティバル仕様も色鮮やかで素敵だったので、時間に余裕があれば立ち寄ってみるといいと思います。
まとめ
ウボンラーチャタニー県のキャンドルフェスティバルは、この時期タイ各地で行われるキャンドルのお祭りの中でも最大規模のもの。
パレードのみならず、1年に一度のこの時期のために作られたキャンドル細工の山車は、博物館や寺院の装飾品にも劣らない迫力と美しさがありました。
まだウボンラーチャタニーに行ったことがないという方は、この機会に訪れてみるのもいいとも思います。
※2022年9月現在:1バーツ=約3.9円
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