タイに住んでいるだけでは、案外タイのことを深く知ることってできない、と思うことはありませんか?
「もっとタイのことを知るきっかけが欲しい」
「家族みんなでタイの人と交流したい」
そんな風に思っている方がいれば、ぜひ「ルアムジャイ」というホームステイプログラムに参加してみてはいかがでしょうか。
ルアムジャイは、タイ国内に在住する日本人家庭が、日本語を学ぶタイ人の学生さんをホームステイとして受け入れるための活動をしている団体です。
受け入れる日本人のご家庭と、日本語を学ぶタイの学生さんの両方が、貴重で忘れられない経験になるであろう、2泊3日のホームステイプログラム。
この記事では、ルアムジャイの活動内容や、受け入れまでの流れなどを、詳しく紹介していきます。
ルアムジャイの活動
タイ語で「心をひとつに」という意味をもつルアムジャイは、2003年にその活動をスタートし、毎年100名以上のタイ人の学生さんが、ホームステイプログラムに参加してきました。
2020年~2022年のコロナ禍には、ご家庭で受け入れるホームステイ交流に代わり、オンラインでの交流プログラムを実施し、こちらも約340名の学生が参加しました。
受け入れる学生さんの学校は、タイのイサーン(東北)地方から、マレーシアに近いタイ南部までさまざま。
彼らがどんな暮らしをしているのか、私たち日本人が想像できないのと同じように、彼らにとってもタイに住む日本人家庭というのは未知の世界です。
ルアムジャイは、参加する全ての人がそれぞれに「日本語を学ぶ意味」や「タイにいる意味」を発見し、お互いにとっての ” 生きる力(エンパワーメント)” になることを目指しています。
ルアムジャイでは例年、日本語を学習している学生さん(高校生2名)を、タイに在住する日本人のご家庭で受け入れてもらい、2泊3日にわたって過ごすホームステイを実施しています。
>> ルアムジャイの活動についてもっと詳しく知りたい方はこちら
受け入れのスケジュール
バンコクとシラチャのホームステイ日程や、受け入れ準備のためのスケジュールは、ルアムジャイのInstagram 、公式LINEでお知らせします。
シラチャは6月、バンコクは7月ごろに、その年のご案内を開始予定です。
ホームステイプログラムへ参加するには、説明会への参加が必須となります。
参加希望で日程の都合がつかない場合は、公式LINEにご相談ください。
年によって多少の誤差はありますが、ざっくりとしたスケジュールは以下のとおりです。
シラチャ
- 説明会:7月
- 集い:7〜9月
- ホームステイ:9月
バンコク
- 説明会:9月
- 集い:10〜1月
- ホームステイ:11〜1月
ホームステイ受け入れまでの準備期間
① 説明会
説明会では、ルアムジャイの活動紹介、ホームステイプログラムの流れや体験談などの説明と、グループトークを行います。
説明会に参加して、ルアムジャイの理念に共感し、ホームステイでの学生さんの受け入れを希望する方は、受け入れ家庭に登録し、後日行われる集いに参加します。
② 集い
「集い」は、ホームステイを希望される方が参加する集まりです。
これまでに受け入れたことのある方から体験談を聞いたり、参加者同士で不安なことやアイディアなどを意見交換するなかで、自分たちのホームステイがより具体的にイメージできるようにします。
実際のホームステイの流れ
ホームステイは、2泊3日にわたって行われます。
1日目(金曜日)
- 対面式:バンコクに到着した学生さんと、受け入れ家庭が対面 (約1時間)
- 自己紹介:各家庭ごとに自己紹介
- 移動:対面式後に各家庭へ移動(移動手段は自由)
2日目(土曜日)
終日、家庭別に自由に活動します。
3日目(日曜日)
- 解散式:学生さんと日本人家庭がレクリエーションで交流したり、学生さんたちとお別れをします。
ホームステイが終わってから約1か月後に、学生さんからの感想文が届きます。
この感想文を読みながら、後日活動を振り返る「学生感想文共有会」もあります。
ホームステイでの過ごし方
実際に受け入れた家庭が、3日間をどのように過ごすのか、ここで一例を紹介します。
お買い物
一緒に日系スーパーにお買い物に行き、日本の食材を説明したりします。
学生さんたちにとって、日本のお菓子や鮮魚など、タイのタラート(市場)とは違った売り場は新鮮なようです。
料理
日本とタイのご飯を一緒にお料理。みんなで料理をすると、ご飯の準備も楽しくなりますね。
折り紙遊び
みんなで一緒に折り紙も。小さい子だと作れない形も、お姉さんたちが手伝ってくれました。
他にも「これ喜んでもらえたよ!」という過ごし方の事例は、説明会や集い、Instagramなどでも紹介していきます。
ホームステイ体験者さんの声
ここで、これまでホームステイを体験された方の声をご紹介します。
受け入れ家庭側の声
受け入れ前は、「うちで大丈夫なのか?気が合わない子たちだったらどうしよう?」と不安もありましたが、2歳半の娘はすぐに打ち解け、初めて親以外とお風呂に入り、一緒に朝まで寝ていました。
トムヤムクンを作ってくれたり、YouTubeを見ながら歌を歌ったり、終わってみれば、あっという間でした。心が動かされる3日間でした。
言葉の壁はあったけど、Google翻訳やジェスチャーで歩み寄り、頑張ってコミュニケーションしました。
子どもと一緒にやっている習い事に参加してもらったりもしました。
買い物の荷物をさりげなく持ってくれたり、料理を手伝ってくれたり、親切で優しい子たちでした。
タイ人の娘が2人できたようで嬉しかったです。
タイ人学生さんの声
テレビで見たことはあったが、本当に玄関に靴をそろえて並べられていて、びっくりしました。
トイレに紙を流していいなんて、信じられなかったです。
食事のときに、席や箸が決まっていて驚きました。
お互い最初は不安に感じていても、ホームステイが終わる頃には、「経験できてよかった」「いい思い出になった」「別れるのは寂しかった」という感想がたくさん。
ホームステイについてよくある質問
参加にあたって、よく受ける質問についてまとめてみました。
受け入れ中は、どんなことをすればいいのでしょうか?
スタッフ
特別なおもてなしは必要ありません。
親戚の子や、子どもの友達が遊びに来たという感じで迎えてあげてください。
日本人の日常生活を一緒に過ごすことが、タイの学生さんにとっては新鮮で、とても喜ばれます 。
家が狭くて学生さんを受け入れる部屋がありません。
スタッフ
ベッドがなくても構いません。学生さんはタオルケット1枚あれば大丈夫です。お子さんたちと一緒に寝たり、リビングで寝てもらったりすることもあります。
学生さんは、日本語はどの程度話せるのでしょうか?
スタッフ
基本的に高校1年生から日本語を勉強しています。学生さんの年次などによってレベルはまちまちです。
日本語が苦手な学生さんには、日本語が得意な学生さんとペアを組むなどの工夫をしています。
全くタイ語ができません。大丈夫でしょうか?
スタッフ
タイ語ができないご家庭も、これまで多数受け入れをしています。日本語も英語も通じない場合は、絵を描いたり、辞書を引いたりなど、いろいろ試してみてください。
お互いに「伝えたい」という気持ちが大切です。
まとめ
ホームステイを通じた交流は、タイにいる間しかできない貴重な経験ですよね。
家にタイの学生さんが泊まりにくるという異文化コミュニケーションは、受け入れるご家庭にとっても、素敵な思い出になっているようです。
ホームステイにあたっては、説明会や集いを通じて、ルアムジャイ実行委員や受け入れ経験者の方が、相談に乗りながら受け入れ態勢をサポートしてくれます。
興味を持った方は、まずは説明会に足を運んでみてくださいね!
スタッフ
例年シラチャの説明会は7月、バンコクは9月に開催予定です。
Instagram か公式のLINEにてご案内しますので、フォローしていただけると嬉しいです。
ルアムジャイ 概要
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LINE | バンコク・シラチャ |
※2022年9月現在:1バーツ=約3.9円
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