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【Harmony World Puppet Festival】タイの影絵芝居や人形劇が楽しめるイベント@タイ国立科学博物館

Sunnyside

こんにちは!Sunnysideです。

タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。

今回は、11月21日から26日までタイ国立科学博物館でおこなわれる「Harmony World Puppet Toy Robot Innovation Festival 2023」について紹介します。

公式Facebookより画像引用

Harmony World Puppet Toy Robot Innovation Festival とは

Harmony World Puppet Festivalは、タイで人形劇の文化とネットワークを促進する目的で、2013年に始まったイベントです。

2022年までの9年間で、タイ各地で計22回開催されました。

公式Facebookより画像引用

詳しく紹介していきます。

2023年のスケジュール

2023年11月21日(火)~26日(日)

2023年の会場

すべてパトゥムターニー県にあるタイ国立科学博物館の敷地内にあります

公式サイト

タイの影絵文化について

「Harmony World Puppet Festival」の内容について説明する前に、タイの影絵文化についてちょっとだけ触れますね。

タイでは、大きく「ナンヤイ」と「ナンタルン」と呼ばれる、2つの影絵芝居の文化があります。

タイ語で革(ナン)、大きい(ヤイ)を意味するナンヤイは、牛革に描かれた大きな切り絵を、2本の棒で持って操る影絵芝居。

スコータイ時代から続く伝統芸能ですが、制作者と演者ともに担い手が減り続け、今ではナンヤイの保存団体はタイ国内に4つしかありません。

(ラチャブリーにあるワット・カノーン博物館)

私はタイの博物館で初めてナンヤイの影絵を見たとき、明暗で浮かび上がる幻想的な神々や王宮の世界に、すっかり虜になってしまいました。

写真:hiroinbkk

ナンヤイは、芝居の物語というよりは、重い牛皮の絵を持ってゆったりと動く演者の演舞も含めて味わう印象です。

もう一つは、タイ南部に伝わる影絵ナンタルン。

牛皮を切り抜いて使うところはナンヤイと同じですが、ナンヤイより小さく、可動部に棒を付けて動きを表現します。

ナコンシータマラートのBannang Thalung Suchart Subsin

ナンタルンは舞台の裏で人形を動かし、スクリーンに映った影絵を楽しみます。登場人物ごとに動きがあるため、こちらは影絵人形劇という印象ですね。

ナンヤイもナンタルンも、東南アジアらしい独特の絵柄、そして暗闇に浮かび上がる捉えどころのない影絵が非常に美しく、タイの伝統を感じることができます。

前述したとおり、保存団体が少なくタイ各地に点在しているため、残念ながらタイの影絵芝居に触れる機会はなかなかありません。

そんなナンヤイとナンタルンを直に見ることができるのが、今回ご紹介する「Harmony World Puppet Toy Festhival」なんです。

Harmony World Puppet Toy Robot Innovation Festival 2023のスケジュール

今年の「Harmony World Puppet Toy Festhival」は、パトゥムタニーのタイ国立科学博物館で6日間に渡って開催されます。

タイの影絵芝居(ナンヤイ・ナンタルン)だけでなく、世界各国から集まったバラエティ豊かな人形劇、そしてLegoを中心とした様々なロボットのワークショップも追加されました。

公式Webサイトがタイ語オンリーなので、見る気をなくさないよう、スケジュールを日本語で掲載しました。

この手のイベントは途中で変更されることが大いに予想されますので、参考程度にしてくださいね。

主なイベントはこちら。

  1. タイを初めとする影絵芝居(ナンヤイ、ナンタルン)
  2. 世界各国の人形劇
  3. Legoやロボットのコーディングなどができるワークショップ
  4. その他のワークショップ

ロボットのワークショップもいいですが、世界各地の人形劇もホントに可愛らしいですよ。人形劇はすべて無料です。

11月21日のスケジュール

11月22日のスケジュール

11月23日のスケジュール

11月24日のスケジュール

11月25日のスケジュール

11月26日のスケジュール

Harmony World Puppet Toy Robot Innovation Festival 2023の予約方法

今年は、Lego関連のワークショップを数多く開催するからか、予約サイトが開設されていました。予約をしたい方は下記を参考にしてください。

Webサイトはタイ語オンリーなので、Google翻訳で日本語表示しています。

私が試した限り、無料のイベントは予約できましたが、費用が発生するイベントはうまく予約できませんでした。

①右上の黄色いボタンからアカウントを新規登録する

②「メンバーシップを申請する」を選び、メールアドレス、氏名、パスワードを登録する。

これでアカウント作成は終了です。

③イベントを予約する

メインページをスクロールして各イベントが表示されるところまでいき、参加したいイベントをクリックする。

④各イベントページの画像の下部に予約ボタンが出ている場合、予約可能

※このボタンがでていないイベントは、予約がいっぱいか、事前予約していないワークショップのようです。

参加人数を選んで「続く」をクリック。

⑤予約内容を登録

氏名とメールアドレス、電話番号を入力します。

登録が完了するとQRコードが表示されますので、それを当日提示します。

有料のイベントについて

有料イベントについては、空き枠がある場合、このような表示になり、クリックするとタイ国立科学博物館のWebサイトにいきます。

私が試したときは入場券は予約できたものの、ワークショップは予約できませんでした。

Sunnyside

上手く予約できた人がいたら情報求む

Harmony World Puppet Festival 2022の様子

私が参加した2022年のイベントの様子を少し紹介しますね。

この時はペッチャブリーで開催されました。

2022年は影絵芝居がメインテーマだったので、インドやインドネシアなど、アジアの影絵が大集結!

こちらはナンタルンの人形たち。タイの人や神様だけじゃなく、西洋人の人形などもありますね。

影絵のワークショップは2022年もありました。釘みたいなもので穴を一つ一つ開けていきます。ものすごく無心に穴あけに没頭できます。

ペッチャブリーの影絵博物館ワット・プラプラーチャイでは、学生さんたちがナンヤイのスケッチをしていました。

ナンタルンの演者さんもいてお芝居を披露してくれました。ナンタルンの動きはコミカルなので、観客の子供達もずっと魅入ってました。

セミナー会場では、今年のイベントの25日に登場する「モーラム人形 」君もいました。この子の動き、めっちゃ愛嬌があって可愛いらしいので必見です。

ナンヤイも持たせていただきました。持ってみると女の腕では重い!これを持って片足をあげたりゆったり動くのはたくさん練習が必要だろうなと実感しました。

写真:hiroinbkk

夜には、メインイベントとなるアジア各国の影絵芝居が披露されました。

無情にも連日雨で、残念ながら見られないものも多かったのですが、夜に生で見る影絵は幻想的でとても美しかったです。

Sunnyside

この年の反省があって、2023年の今年は乾季の屋内開催になったのかなと思ってる

ちなみに、今年参加するペッチャブリーのワット・プラプラーチャイのナンヤイ団体は、地元の影絵博物館でナンヤイの体験プログラムも実施しています。

まとめ

公式Facebookより画像引用

タイ国立科学博物館で開催されることになった、今年のHarmony World Puppet Toy Robot Innovation Festival。

博物館のシアターを利用するため、デジタルの演出も加わった、魅力的なプログラムになっているようです。

タイ国立科学博物館の常設展の楽しさにフェスティバルのイベントが加わって、魅力的な6日間になること間違いなし!

バンコクからも近いので、タイの影絵芝居や世界各地の人形劇に興味がある方、子供が参加できるワークショップ大好きな方は、ぜひ訪れてみてくださいね。

※2022年9月現在:1バーツ=約3.9円
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