こんにちは!Sunnysideです。
タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。
今回は、タイのビーチリゾートを最大限楽しむためのシーズンカレンダーについて紹介します。
タイにはプーケットやサムイ島をはじめ、数多くのビーチリゾートが存在しますが、それぞれのビーチにベストシーズンがあるのはご存じでしょうか。
旅行のパンフレットで青い空と海の写真を眺めていると、「常夏の国だからいつもこんな感じで楽しめるよね!」と思ってしまいがちですが、実は答えはノー!
タイにも雨季がありますし、またタイの中でも地域によってシーズンが変わってくるんです。
ハイシーズンのビーチリゾートは好天気が期待できる一方で、ローシーズンには通常より低価格で旅行を楽しめるという利点もあります。
ビーチリゾートに行く目的によって、かしこく使い分けたいところ。
この記事では、タイの主なビーチリゾート別のベストシーズンと、それぞれのシーズンの様子について、詳しく紹介していきます。
タイのビーチリゾートカレンダー
タイは一般的に、3月から5月頃が暑季(晴れ多め、最も暑い時期)、6月から10月頃が雨季(雨多め)、11月から2月頃が乾季(晴れ多め、比較的涼しい時期)といわれています。
大体この通りなのですが、地域によっても少しずつ違ってくるので注意したいところ。
タイ国政府観光庁によると、タイのビーチリゾートは大きく4つのエリアに分けられており、それぞれの季節は下記の様になっています。
タイの主なビーチリゾートとシーズン早見表
エリア | 主なリゾート | ハイシーズン ※晴れ多め | ローシーズン ※雨多め |
アンダマン海 | プーケット クラビ ピピ諸島 シミラン諸島 カオラック リペ島 パンガー | 11月 〜3月 | 4月 ~10月 |
タイ東部 | パタヤ ラン島 サメット島 チャーン島 クッド島 マーク島 | 11月 〜3月 | 4月 ~10月 |
タイ西部 | ホアヒン チャアム | 11月 ~4月 | 5月 〜10月 |
タイランド湾 | サムイ島 タオ島 パンガン島 | 4月 ~10月 | 11月 〜3月 |
それぞれのエリアごとに詳しく見ていきます。
アンダマン海(プーケット・クラビなど)
プーケットやクラビに代表される、アンダマン海に接する地域は、11月から3月頃まで(乾季)がベストなシーズンです。
①プーケット
タイを代表するビーチリゾートであるプーケット。バンコクから飛行機で1時間強で行けるほか、日本から直行便でも行くことができます。
プーケットは、11月から3月にかけてが気温も低く、アンダマン海の波が穏やかな時期のため、透明度の高いビーチを堪能できます。
プーケットの年間平均気温と降雨日数
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
気温 | 33° / 24° | 34° / 25° | 34° / 25° | 34° / 26° | 33° / 25° | 32° / 25° |
降雨日数 | 4日 | 2日 | 6日 | 11日 | 17日 | 17日 |
月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
気温 | 32° / 25° | 32° / 25° | 31° / 24° | 32° / 24° | 32° / 25° | 32° / 24° |
降雨日数 | 18日 | 18日 | 20日 | 19日 | 14日 | 8日 |
2月の後半から、暑季とよばれる気温の高い日が増え始め、GW明けの5月中旬以降から、だんだんと雨が多くなっていきます。
7月から9月にかけては、モンスーンの影響でアンダマン海が荒れる時期となります。波が高くなり、海難事故などのニュースを目にすることも。
この3か月間は、海で遊ぶことを目的にしない旅行がおススメです。
プーケットには、ビーチ以外にも、ファミリー向けにプールが充実したホテルや、観光スポット、アクティビティ等が楽しめる場所がたくさんあります。
また、ローシーズンは宿泊費が下がる傾向にあるので、「島内で遊んだりホテルでのんびりしようかな」といった過ごし方をしたい人にオススメです。
日本の夏休みにプーケットに来るとローシーズンになるよ!
②クラビ
プーケットやサムイ島に次ぐ、タイ有数のビーチリゾートのクラビ。
クラビの魅力はなんといっても、エメラルドグリーンの美しい海を取り囲む、切り立った崖と森。この独特の景色は、タイの中でもクラビでしか見られないものです。
複雑な地形が秘境の様な小さなビーチを数多く生み出しており、クラビのビーチリゾートでは、プライベート感あふれる滞在を楽しむことができます。
そんなクラビのベストシーズンも、11月から3月にかけて。
クラビの年間平均気温と降雨日数
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
気温 | 32° / 23° | 34° / 22° | 34° / 23° | 34° / 24° | 32° / 25° | 32° / 24° |
降雨日数 | 6日 | 4日 | 6日 | 4日 | 10日 | 18日 |
月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
気温 | 31° / 24° | 31° / 24° | 31° / 24° | 31° / 24° | 31° / 24° | 31° / 23° |
降雨日数 | 18日 | 18日 | 20日 | 20日 | 17日 | 12日 |
雨季で空模様が悪いと、この美しい景観のコントラストを見ることができなくなってしまいます。
きれいな海を堪能したいなら、やはり11月から4月頃までがオススメです。
一方で、クラビのホテルはローシーズンに宿泊費をぐぐーっと下げてくるところが多いので、雨季は数日間滞在して晴れ間を狙いつつ、基本的にホテルでのんびり過ごす、といった楽しみ方もできますよ。
憧れのハイクラスホテルを、あえて雨季に滞在するという戦法も!
③ピピ諸島
ピピ諸島は、クラビ本土から南へ約42kmの場所に位置し、プーケットやクラビから船のツアーで行くことのできる諸島。
ビーチの周りを珊瑚が囲み、特に美しいラグーンを持つピピレイ島のマヤベイは、秘島ともいうべき神秘的な魅力があります。
環境保護のため上陸が禁止されていたマヤベイは、2022年1月1日から上陸が再開しています。
その後、2022年8月と9月に環境保全のため、再度一時的に閉鎖となりました。
今後も閉鎖となる可能性がありますので、現地の最新のツアーの状況を確認して参加しましょう。
ピピ諸島の天気状況はクラビとほぼ同じで、ベストシーズンは11月から3月にかけてです。
ツアーは1年を通して開催されますが、参加する時期は天気をよく理解してから臨みましょう。
ちなみに私は3月にピピ島行って雨が降ったので、結局天気は運でもある
④シミラン諸島とスリン諸島
シミラン諸島は、プーケットの北西約100㎞に位置する9つの無人島。
タイで最も美しい島のひとつと言われており、シュノーケリングでは時折、ウミガメも見ることができます。
タイの島の中でもかなり沖合にあり、雨季はアンダマン海の波がとても荒れるため、シミラン諸島およびスリン諸島のツアーは、全て10月から5月までの乾季限定で開催されます。
シミラン目当てでプーケットに行かれる方は、開催時期をよく確認しておきましょう。
シミラン諸島が有名だけど、似た地域にあるスリン諸島も海がとてもきれいでオススメです!海洋民族モーケン族の集落もあるんだよ
⑤カオラック
カオラックは、プーケット空港から車で1時間ほど北に行った場所にある、アンダマン海に面したビーチリゾート。
プーケットほど観光地化が進んでおらず、オンビーチのホテルも多いため、静かな海とのんびりとした雰囲気を楽しむことができ、日本人の間でも人気が高まりつつあるビーチリゾート地です。
先ほど紹介したシミラン諸島とスリン諸島も近いので、カオラックに滞在してツアーに参加するのもおススメ。
カオラックのシーズンもプーケットやクラビと同じですが、近年、カオラックでは5月から10月までの雨季を「サーフィンシーズン」として、観光客の誘致を進めているそうです。
波が高くなるシーズンの方が都合がいいアクティビティもあるのか
子供向けのサーフィンスクールが開かれたり、ボードをレンタルも出来る様なので、「タイでサーフデビューしてみようかな」と思ったら、雨季のカオラックが穴場かもしれません。
ちなみにカオラックは西岸にあるので、ビーチから見る夕日もとても美しいですよ!
タイ東部エリア(パタヤ・サメット島など)
タイ東部のビーチリゾートといえば、パタヤとサメット島。
バンコクから車で2〜3時間程で行くことができるので、週末や連休を利用してサクっと旅行してしまえるのが魅力です。
タイ東部(チョンブリー・ラヨーン)の年間平均気温と降雨日数
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
気温 | 31° / 24° | 32° / 25° | 33° / 26° | 33° / 27° | 33° / 27° | 33° / 27° |
降雨日数 | 2日 | 2日 | 4日 | 6日 | 11日 | 10日 |
月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
気温 | 32° / 27° | 32° / 27° | 31° / 26° | 32° / 25° | 31° / 25° | 31° / 24° |
降雨日数 | 11日 | 10日 | 14日 | 15日 | 7日 | 1日 |
雨の日数が、プーケットと比べて少ないね。乾季はほぼ毎日晴天が拝めるよ。
①パタヤ
パタヤはバンコクから車で2時間程の場所にあり、バンコク在住者にとっては最も身近なビーチリゾート。
子供向けにプールが充実したホテルや、観光地、アクティビティができる場所などがたくさんあり、まさに一大リゾート地といった場所。
パタヤのビーチは、他のビーチリゾートと比べると、正直それほどきれいではないので、海だけを目的に来る人はそう多くはないのかな?という印象です。
その意味では、パタヤはベストシーズンを気にすることなく、年中プールやアクティビティを楽しむことができると言えます。
むしろ雨季の方が雨上がりが涼しくていいかも?
ちなみにパタヤには、港から船で20分程度で行けてしまう、ラン島という島があります。
ラン島は、バンコクから近くて海がキレイな島ということで、タイのビーチリゾートをあちこち回った結果「なんだかんだ言ってラン島が1番コスパが良くない?」と気づくリピーターさんも多いのだそう。
パタヤのラン島でキレイな海を堪能したい場合は、ベストシーズンの11月から3月に訪れた方がいいかもしれません。
②サメット島
パタヤから更に南に1時間ほど車で行ったラヨーン県にある、サメット島。
ラン島よりも宿泊施設が多く、魅力の異なるビーチが複数あり、島内の移動も簡単と、三拍子揃ったビーチリゾートです。
バンコクから近く、きれいな海を楽しむことができるので、子連れの旅行にもおススメです。
サメット島のベストシーズンは11月から3月にかけてです。
サメット島のあるタイ東部は、もともと降雨日数が少なめなので、雨の多い9月と10月を除けば、滞在をある程度楽しむことができると思います。
③クッド島
サメット島のあるラヨーン県から更に東に進み、トラートという県にあるクッド島。
タイでは4番目の大きさとなり、抜群の透明度を誇る海を有するクッド島は、バンコクから飛行機なしで行ける島の中では最も美しいビーチリゾートともいわれています。
白い砂浜と静かなビーチにはオンビーチのホテルが多く点在し、シーカヤックなどのアクティビティを楽しむことができます。
クッド島の美しい海を堪能するには、ベストシーズンの11月から3月がオススメ。
ちなみに、クッド島屈指のハイクラスホテルのソネバキリでは、バンコクから専用セスナでの送迎を行っています。
このセスナも雨季で悪天候の場合、飛ばなくなってしまうことも。
特に空路で行かれる場合は、シーズンに留意して訪れることをお勧めします。
タイ西部エリア(ホアヒン、チャアムなど)
バンコクから南西約200km、タイランド湾を挟んでちょうどパタヤの対岸あたりに位置するのがホアヒンです。
ホアヒン
ホアヒンは、タイ王室の保養地として古くからあり、優雅な気品が漂うリゾート地。
宿泊施設もハイクラスから一軒家まで、様々なタイプを楽しむことができます。子連れにもおススメのビーチリゾートです。
タイ西部の年間平均気温と降雨日数
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
気温 | 30° / 22° | 31° / 23° | 32° / 24° | 33° / 25° | 33° / 26° | 33° / 26° |
降雨日数 | 0日 | 1日 | 1日 | 2日 | 10日 | 10日 |
月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
気温 | 33° / 26° | 33° / 26° | 32° / 26° | 31° / 25° | 30° / 24° | 29° / 23° |
降雨日数 | 11日 | 11日 | 12日 | 14日 | 7日 | 1日 |
ホアヒンエリアの雨量は更に少なめ!
ホアヒンもパタヤ同様、あまりベストシーズンを気にせず楽しめると思います。
ただし、雨の多い7月から10月にかけては、台風が来ることがありますので、海で遊ぶのならそのシーズンを外した方がいいかもしれません。
ホアヒン市内には、タイで最も美しい駅舎といわれるホアヒン駅や、ナイトマーケットなどのみどころもありますよ。
タイランド湾(サムイ島、タオ島など)
これまで3つのエリアを紹介してきましたが、どれも雨季は5月から10月頃にかけてでした。
ところが次に紹介するタイランド湾エリア(サムイ島、タオ島など)は、3月から9月にベストシーズンを迎えます。
これを知っておくと、1年中いつでもタイのビーチリゾートを楽しめることができるので、頭の片隅に入れておきましょう。
日本からは、GWや夏休みの旅行先にオススメのエリアとなります。
タイランド湾の島々の年間平均気温と降雨日数
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
気温 | 27° / 23° | 28° / 23° | 29° / 24° | 30° / 25° | 30° / 25° | 30° / 24° |
降雨日数 | 10日 | 4日 | 4日 | 7日 | 13日 | 11日 |
月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
気温 | 29° / 24° | 30° / 24° | 29° / 24° | 28° / 23° | 28° / 23° | 27° / 23° |
降雨日数 | 12日 | 12日 | 11日 | 16日 | 17日 | 13日 |
タイランド湾の雨季は10月から12月頃!
①サムイ島
タイ南部のタイランド湾に浮かぶサムイ島。島内にサムイ空港があり、バンコクからもアクセスがしやすいため、タイの中でも人気のリゾート地です。
タイで3番目の大きさとなるこの島は、豊かな自然ができるだけ残るよう配慮されて観光開発されたため、緑と調和した隠れ家の様なリゾートが点在しているのが魅力。
サムイ島は、基本的には3月から9月頃がベストシーズン。
波が穏やかで、透明度の高い海を楽しむことができます。
ベストシーズンと知らずに7月に訪れたら、海が本当にきれいだった!雨は降ったとしても、短いスコールのようなものが多いよ!
逆に、11月以降は雨の日数も多くなり、また台風や季節風の関係で海が荒れるので、11月から1月頃に行くのなら、他のビーチエリアの方をおススメします。
②タオ島
タオ島は、サムイ島から北に約60kmほどの場所にある小さな島。
ダイビングやシュノーケルのスポットとしても有名で、ダイビングでは運がいいとウミガメやジンベエザメにも遭えてしまうのだとか。
タオ島は、アクセスにそれなりに時間がかかるので、短期の旅行よりは長期滞在に向いています。
自然の傾斜を生かしたラグジュアリーなリゾートホテルが数多くありますよ。
タオ島もサムイ島と同じく、3月から9月頃がベストシーズンです。
タオ島のサイリービーチでは、息を呑むサンセットを見ることができますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ハイシーズンとローシーズンの楽しみ方を知って行くと、タイのビーチリゾートをより楽しむことができるかと思います。
ぜひ色々なビーチを訪れてみてくださいね。
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