こんにちは!Sunnysideです。夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡っています。
今回は、南イサーン地方のウボンラーチャタニー県の見どころについて紹介します。
2022年7月11日(月)~7月17日(日)にキャンドルフェスティバル開催!
お祭り期間中は、大小様々なサイズや形の彫刻が施されたキャンドルのパレードが開催されます。
詳細はタイ国政府観光庁のサイトを参照してください。
ウボンラーチャタニーは、バンコクから北北東へ約630キロメートル離れた都市であり、タイ語で「蓮の都」を意味します。
タイ最東部の都市でもあり、東はラオス、南はカンボジアの国境と接しています。
ちなみに、タイで2つの国と国境と接するのはチェンライ県とこのウボンラーチャタニー県の2箇所だけ。
チェンライのラオス、ミャンマーと接する地点は「ゴールデントライアングル」として有名ですが、ウボンラーチャタニーのラオス、カンボジアと接する地点は「エメラルドトライアングル」と呼ばれてるんですよ。
行ってみたいエメラルドトライアングル!山の中過ぎるぞ~
今回は、そんなウボンラーチャタニーの豊かな自然と市内のお寺を中心に紹介していきます。
ウボンラーチャタニーの場所と行き方
バンコクからウボンラーチャタニーへの移動は主に下の3つの方法があります。
- 飛行機で行く:スワンナプーム空港又はドンムアン空港からウボンラーチャタニー空港(所要時間約1時間10分)
- 長距離バスでバンコク北バスターミナルから行く(所要時間約10時間)
- 特急列車でフアランポーン駅から行く(所要時間約10時間半)
市内の見どころは徒歩でも回れますし、宿で自転車を借りると移動が便利です。
市外はレンタカーか、空港や宿からタクシーをチャーターするのが楽かと思います。
ウボンラーチャタニーの観光お出かけスポット
ウボンラーチャタニーのお出かけスポットについて紹介していきますね。位置関係はこちら。
一部離れているものもありますが、ウボンラーチャタニー空港の周辺に観光スポットは固まっています。
① 白いピラミッド型の仏塔「ワット プラタート ノーンブア」
ワット プラタート ノーンブアは、ウボンラーチャタニー空港から車で15分程度、市内からも15分程度の場所にある、ウボンラーチャタニーを代表するお寺です。
ワット プラタート ノーンブアは、仏教誕生2500周年を記念して、1957年(仏歴2500年)に建てられました。
インドのブッダガヤにある大菩提寺(マハーボーディ寺院)の大仏塔をモデルにしています。
真っ白なピラミッド型の大仏塔は高さ57m!青空に映えて迫力があります。
台座部分には仏教にまつわる神話が描かれています。
仏塔は、中も絢爛でとても美しいです。目が痛くなる程の煌びやかさでした。
この寺院のもう一つの特徴は、毎年7月にウボンラーチャタニーで開催されるキャンドルフェスティバルに使用する、蝋の山車が保存されているところです。
山車は予想していたよりも大きく、固い蝋の像を削りだすのに相当時間がかかるだろうなと思わせる見事な造りでした。
ワット プラタート ノーンブアは、夜にはライトアップもされるらしいので、次は夜に訪れてみたいですね。
② 三千個の穴を飛び越えろ「サームパンボーク」
サームパンボークは、ウボンラーチャタニー市内から車で約2時間。ラオスとの国境地帯にある景勝地です。
メコン川が河岸段丘を作り、長い年月をかけて様々な形に浸食された結果、とても奇妙な穴だらけの場所が出来上がりました。
サームパンボーク(สามพันโบก)はタイ語で「三千の穴」を意味しています。
入り口付近に駐車場があり、露店が並んでいました。
サームパンボークは日差しをさえぎるものがなく、とても暑いので、帽子等を忘れた方はここで買ったりしましょう。日傘のレンタルもあるようです。
河岸へは普通の車では乗り入れができないので、駐車場からは専用のソンテウで移動します(往復1台で200バーツ)。
車を降りると、あちこちが落ち窪み、複雑な形のメコン川の河岸を見ることができます。
正直、ここに行く前は、「市内から遠いし、ただ穴がいっぱいあるだけかな…」と思っていたのですが、これだけ奇妙な地形をしている広大な景色は見たことがなかったので、かなり楽しかったです。
子供達はこういう「普通の道路ではない場所」こそ楽しんで歩きますね。歩くだけで大冒険!
ただし、「あれ、これ落ちたら助けられなくない?」と言うような広くて深い穴も沢山ありますので、子連れで行く場合は目を離さないようにしましょう。
③ 伝統の蝋型鋳造を伝える「バン・パアオ鋳造工房」
バン・パアオ鋳造工房はウボンラーチャタニー市内から車で約30分程の場所にある、昔ながらの蝋を使った鋳造製品を作っている工房です。
ここでは蝋型鋳造という、蝋を使った金属製品を作っています。
日本でも国の伝統的工芸品として指定されている、歴史のある鋳造方法なんですよ。
こちらのおじいちゃんがとっても丁寧に実演しながら作り方を説明してくださったのですが、全部タイ語…(泣)。
一生懸命教えてくださったのに、「蝋を使う」という以外、仕組みもわからなければ工程もわからず、恐縮…!
後日、製造方法を調べました!
まず、中心の芯棒の上に柔らかい土を着けて「型の内側」を作ります。その上に、板状に延ばした蝋を回転させながら巻きつけます。
この蝋の部分は掘ることができるので、蝋に模様を施していきます。
蝋型の外側を粗土で覆い、850℃~900℃で焼くと、蝋の部分だけが溶けて流れ出すので、鋳型ができます。
そこに改めて金属を流し込み、固めた後、型の粗土を壊すと完成!という訳です。
調べてようやく理解したことですが、これ、鋳型1個につき1個しか作られない訳で。
手間がかけられた美しい紋様の作品を改めて見てみると、とっても愛しさが増してきました。
お寺でもよく見かけるこの鐘、一つとして同じ音のない美しい仕上がりです。
もっとお土産に買ってもよかったなあ
「興味をもってよく来てくれたね」という皆さんの温かさにも触れることができて、とても素敵な体験でした。
④ 巨大な船のお寺「ワット サップラサーン スック」
ワット サップラサーン スックはウボンラーチャタニー空港のすぐ近くにあるお寺です。飛行機で来た方は、近いので立ち寄ってみましょう。
まず入り口の三つ頭の象にびっくりします。
エラワン美術館の象は美しいけれど、ここのはちょっと…眠そうなお顔ですね。車ごと象さんの股の下をくぐって入ります。
三つ頭の象が美しいエラワン美術館の記事はこちら。
お寺は巨大な船の上に建てられており、甲板には船員が櫂を持って漕ぐ姿が像になっていました。茶色い部分は全て陶器だそう。
先ほどのお寺だけでも十分なインパクトがあったのですが、敷地内を歩いていくと、池の中にも更に巨大な船が!
こちらは池の中なので、船感が増しますね。
お堂の中には、4色の色鮮やかな仏像と金の仏像がありました。ちょっと、戦隊ものみたいなカラーリングですね。
船に続く橋が綺麗に飾られていて、歩いていて気持ちがよかったです。
⑤ 池の上に建つ「ワット・トゥンシームアン」
ワット・トゥンシームアンは、ウボンラーチャターニー市内中心部にあるお寺で、池の中に建てられた経堂が特徴的です。
経堂は木造で、屋根が日本らしいというか、あまりタイっぽくない造りだったので、印象的でした。
中も落ち着いた色合いで素敵だったのですが…鳩の糞害がひどい!!
「鳩の糞って管理しないとこんな臭くなるのか」ってくらい臭かったです。とても素敵な経堂だっただけに残念。
本堂もちょっと特徴があって、階段下の左右にいるシン(獅子)が内向きです。
お尻向けてる!
普通は悪いものが中に入らないようにと、外に向いていることが多いかと思うのですが、内を向いているということは…中に何かいるんでしょうか。気になります。
本堂の中には、眼力のあるご本尊と、仏足石(仏の足の裏の形を刻みつけた石)がありました。
壁面には、ブッダの生涯が描かれており、とても美しかったです。
⑥ トゥンシームアン ナイトマーケット
トゥンシームアンナイトマーケットは、ウボンラーチャタニー市の中央広場の周りで開催されているナイトマーケットです。
ウボンラーチャタニー市内の中心地に広場があり、その真ん中にあるのがトゥンシームアンと呼ばれるモニュメントです。
キャンドルフェスティバルの山車を思わせる形ですね。
このナイトマーケット、かなりの広さでした。
露店が多く、座って食べる様な店は別のエリアにあったので、食後に歩く方が楽しいかもしれません。
メインストリートの一部が美しく装飾されていて、タイの夜祭りだなあという雰囲気がありました。
区画の一つで「空中の格闘技」ことセパタクローの試合をやっていました!
セパタクローは、マレー語の「セパ=蹴る」とタイ語の「タクロー=籐製のボール」を意味する、足で行うバレーボールの様な球技です。
タイに来て初めて知ったセパタクロー。「セリーグパリーグのたくろうさん?」と思ってしまった、インパクトのあるスポーツ名
⑦ ウボン名物「クイジャップユアン」を食べる
ウボンラーチャタニーを訪れたら、忘れずに名物のクイジャップユアンも食べましょう。
クイジャップユアンは、米粉とタピオカ粉の入ったもちもちの麺を、熱々のスープでいただくラオスの定番麺料理です。
タイの麺料理では、クイッティアオよりもバミーよりも、このクイジャップユアンが大好き!
大鍋で準備されたご飯を見ると、圧があるというか、今日も一日頑張ろう!というエネルギーが、体の中から押し出されて来ますよね。
私たちがクイジャップユアンを食べたお店は、市内中心地にある「Ubon Ocha」というお店。
口コミ数の多さから、恐らく中心地では一番の有名店と思われます。
ウボンラーチャタニー 観光お出かけスポットまとめ
いかがだったでしょうか。
ウボンラーチャタニーは、タイの観光地としてはメジャーな場所ではないかと思いますが、思った以上に見どころがいっぱいで、行程をぎゅうぎゅうに詰めた旅になりました。
この他にも、コーンチアムと呼ばれる、市内から東のエリアにもお出かけスポットがあります。
是非連休を活用して、南イサーンの自然と文化を体感してみてください。
また、ウボンラーチャタニー市内から車で1時間半にあるコーンチアム郡を一緒に訪れるのもおすすめです!有名なパー・テーム国立公園の壁画や奇岩は必見!
※2022年9月現在:1バーツ=約3.9円
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