バンコクごはん

《閉店》【Gaggan(ガガン)ディナーレポート】ミシュラン獲得タイ・バンコクにあるアジアNo1レストラン


バンコクに来て間もない頃、食通の友人がとあるお店の話をしていたのを覚えています。
そのお店は、「アジアナンバーワンレストランとして名高いお店で、数カ月先まで予約が埋まっているお店なんだよ」と。
私は、自分には関係ない話だと思っていたので、「へ〜」なんて話半分で聞いていました。
そのお店に、まさか自分が行けることになるなんて!!!
友人が予約が取れたからと誘ってくれました。感謝しかありません。
お店の名前は「Gaggan(ガガン)」
この記事では、Gagganでの初ディナーのあれこれをレポートしていきたいと思います!!

Gaggan(ガガン)について

受賞歴


まずは、これまでのGagganの受賞歴について解説しますね。
Gaganは、「Asia’s 50 Best Restaurants」にて、2015年〜2018年まで4年連続1位を受賞した名実ともにアジアナンバーワンレストランです。
また、2018年版ミシュランでは2つ星を獲得しています。
これらの外部評価が、Gagganの予約が取れない理由の一つとなっていると言えるでしょう。

提供される料理


そんな「Gaggan」が提供するのは、タイ料理ではなくインド料理。しかもただのインド料理ではなく、「分子料理」と呼ばれるスタイル
分子料理とは、というところから分からなかったので調べてみました。

分子ガストロノミー(ぶんしガストロノミー、英: molecular gastronomy)とは、調理を物理的、化学的に解析した科学的学問分野である。分子美食学と訳されることもある。Wikipediaより引用

これを読んで、どんな料理か分かります?分かりませんよね?笑
多分、一度体験してみないと、どんな料理なのか本当の意味で理解するのは難しいんじゃないかなあと思います。
どうやら、Gagganのオーナーシェフであるガガン・アナンド氏は、元々「世界一予約が取れないレストラン」と呼ばれたスペインのエル・ブジの厨房にいたこともあり、そこで出されている料理が分子料理(分子ガストロノミー)だったそうです。

ぷくこ
ぷくこ
インド料理×分子料理の融合が、Gagganの特徴であり魅力の1つなんですね!

ちなみにGagganは、2020年にバンコクのお店を閉店し、2021年に日本へ新たにお店を出すことが決定しています。
新たな舞台は福岡。
福岡天神にある人気のフレンチレストラン「Goh」と店と一緒に、「Gohgan(ゴーガン)」というお店を出すそうです。

場所

Gaganがあるのは、BTSチットロム駅から歩いて10分ほどの場所。

GoogleMapで開く
チットロム駅直結の赤い建物マーキュリービルから1階へ行き、真っ直ぐ南へ歩いていくと右手にGaganの看板が見えてきます。
私たちが行った日は雨が降っていたので、マーキュリービルのスクンビット通り側からタクシーを拾いました。
看板のある場所から小路を入っていくと、左手に白い建物が。

雨で全然綺麗に見えないのが残念すぎます。

店内の様子

Gagganのドレスコードはスマートカジュアル
でも、短パンにビーチサンダルのような格好じゃなければ、けっこうラフな格好でも問題なさそうです。
実際、スタッフの雰囲気や店内も、かなりフランクかつフレンドリー。
かしこまった雰囲気は一切ありません。

私たちが通されたのは、カウンター席。
最初は、「えー!テーブル席の方が落ち着いて食事ができるのに!」なんて思っていましたが、このカウンター席がすっごく楽しくて。
シェフ直々に料理の説明&パフォーマンスをしてくれ、料理に合わせた音楽も鳴り、お客さんもノリノリで、まるでライブに来たかのよう。

テーブル席の方も、サービススタッフが冗談を言ったりして、笑い声の絶えない雰囲気なんだそうですよ。
そうえいば、赤ちゃん連れのテーブルも見かけました。

Gagganのディナーコースレポート

25種の料理が出てくる1コースのみ

現在Gagganのメニューは、一種類のみとなっています。
そのメニュー表がこちら。

絵文字…?
そう、この25種類の絵文字が、それぞれ料理の内容を表すヒントとなっています。
料理は全て一口サイズ。

ぷくこ
ぷくこ
どんな料理が出てくるのか、25回もワクワクできちゃう!

25種の料理をチラ見せ

さて、この25種類の料理を全て解説していっても良いのですが、それも無粋かなと。
そもそも解説するにも、あまりに自分の想像を超えた味過ぎて、どうにも説明できません。
あと、絶対好き嫌いが分かれると思うんですよ。メニューが一種類しかないのに、私の好き嫌いを語ったところで何の参考にもなりません。
という訳で、写真だけをチラ見せしていきます。


うーん、さすがによく分からないかな?
ではもう少し…!!

 

…なんのこっちゃですよね?笑
分子料理ってこういうことらしいですよ(適当)

日本人ソムリエが常駐

Gagganで使われている言語は全て英語。
シェフがする料理の説明も、サービススタッフも全て英語を使います。
でも2018年8月現在、お店には日本人ソムリエの方が2名常駐されています。
1人は京都の方で、もう1人は大阪の方。関西人嬉しい!お2人とも、すごく気さくに話しかけてくれました。

最初、節約のために水オンリーでいこうと思っていたんですが、料理が進むに連れてどうしても飲みたい欲に負けてしまい (´∀`;)
ソムリエの方に相談して、白ワインを選んでいただきました!!
日本語で希望を伝えられるのって幸せ…!

カウンター席がオススメ

店内の様子でも書きましたが、私たちが通されたのはカウンター席でした。
で、今回すっごく楽しめたのはカウンター席だったからかなあと思うんです。
シェフが調理する姿がダイレクトに見れて、シェフ自ら料理の説明をしてくれるなんて贅沢、テーブル席では味わえません。
また、なぜかカウンター席に座っている全員の自己紹介が始まったり、次の料理の予想をクイズ形式でお客さんに答えさせたり、普通のレストランではありえない展開もありました笑
実際に料理に使われている食材を、見せてくれたりもしましたよ。

日本の生ウニ!

料理の素晴らしさもさることながら、このフランクなサービスがすごく居心地が良く、私の中のミシュラン二つ星レストランの概念をいい意味で覆されました!笑
一応席のリクエストはできるようですが、確約はできないのが残念なところ。
もちろん、大切な方とのディナーなど、静かに雰囲気を味わいたい方はテーブル席もオススメです。

気になるお値段

えーっと、皆さん気になるGagganのお値段。
現在、この1コースは6,500バーツ++となっています。
それに加え、水(エビアン)が1本250バーツ、ワインが1杯560バーツ。(1本約850円の水ってどんな水やねん!)
合計すると、1人税サ込8,600バーツ(約29,240円)でした…!!!!!

高い。高いよね。高いんですよ。
いやでも、経験への投資は重要っていうしね。
清水の舞台から飛び降りてみましたよ( ̄▽ ̄;)
もちろん夫のお金ではなく、一緒に行った友人全員、自分の貯金から出しましたよ!(これ書いておかないと、また駐妻が旦那のお金で贅沢して!なんて言われちゃうから書いときます笑)
どうやら年に1,000バーツずつ上がってるらしい?
でも、他の方のレビューを見てると、「全然足りなかった」って書いてる人もいたんですけど、めちゃくちゃお腹いっぱいになったんですよね。
もしかしたら、金額の上昇に比例して内容はより充実したものになっていってるのかもしれません。
確証は持てませんが。

顧客を楽しませるために進化し続ける姿が素敵

まさにこの夜は、一生に一度の経験でした。誘ってくれた友人には、本当に感謝しかありません。
「一晩3万円の価値があったか?」
と聞かれたら、答えはイエス
料理のみの金額と考えると高く感じるかもしれませんが、ライブ感溢れる演出や、次に何が出てくるんだろうというワクワク感、適度な距離感のサービスなど、
「Gagganという一流アーティストのライブに来た」
と考えると、一度は訪れる価値はあるんじゃないかなと思います。
私は、Gagganの「料理でお客さんを楽しませたい!」という思いがヒシヒシと伝わってきたところに、とても魅力を感じました。
三原豆腐店は、あのホリエモンがバンコク進出に関わってるんだとか。
それぞれ良いお値段をしているようなので、いつ行けるか分かりませんが笑
Gagganは、2020年でバンコク閉店が決まっていて、更に数ヶ月は予約が取れないということなので、「いつかGagganに行ってみたい!」と思っている方は、早めに予約してみることをオススメします!
もし、これから行かれるという方は、とにかく頭を空っぽにして、その料理と空間を楽しんできてください。
以上、アジアNo1レストラン、かつミシュラン二つ星レストラン「Gaggan」の、ざっくりレポートでした。

※2022年9月現在:1バーツ=約3.9円
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