さる9月末日、子育てフリーペーパー・ニコラボと、保育教材を作っている日本のチャイルド社が共同で子育てセミナーを開催されました。
テーマは、《乳幼児期の子育て&小学校までに育って欲しい学びの姿を知る》です。
子育てする親なら誰もが直面する悩みを、幼児教育の専門家が答えてくれるというセミナーでした。
私も、2歳の娘を育てるママとして子育ての悩みは尽きません。ちょっとヒントをもらいに、参加してきました!!
Contents
セミナーで話してくれた人
セミナーの登壇者は、株式会社チャイルド社の神戸(かんべ)さん。なんと、この日のために東京から来てくださったそう。
チャイルド社は、昭和23年の創業以降、70年にわたって、幼稚園・保育園・児童福祉施設向けに教育・保育関連商品やサービスを提供されてきました。
幼稚園での教材シェアは日本ナンバー1なんだとか。
事前に寄せられた日本のママさんからの相談への回答を、私たちにシェアしてくださる、という形でセミナーは進められました。
それでは、その回答の一部を紹介していきますね!
子供の褒め方・叱り方
褒めるときにもいくつかポイントがあって…
- できた結果ではなく、今目の前の頑張りや、そこに至るまでの努力を認めてあげる
- 大人にとって都合の良い「いい子」の姿を褒めない
- 他の子どもとの比較で褒めない
- できて当たり前と親が思うような、小さなことも褒める
- まわりに「勝った」ことを理由に褒めない
- 失敗したときこそ褒めるチャンス!次への解決策を一緒に考える機会に
- 具体的な行動+「ありがとう」のセットで伝える
- 褒めながらのスキンシップも効果的
すぐにでも実践できそうなこともたくさんあるので、ぜひ試してみましょうね。
叱るときのポイントは以下の通り。
- 親の感情や都合で叱らない
- なぜ注意されたのかが子どもにも分かるように話す
- 子どもの行動には理由がある。子どもの言い分も聞く
- 脅かしや交換条件で、親の言うことをきかせようとしない
- 他の子どもと比較しない
- 子どもの存在を否定しない
- 簡潔に話し、いつまでも引きずらない
- そのとき、その場で注意する。日によって言うことを変えない
- 子どもの良いところを前後に挟んで伝える(サンドイッチの話し方)
例えば…
- ✕⇒片付けなさい!
- ◯⇒汚い部屋でいいの?→ダメ→じゃあどうする?→片付ける
みたいな感じで子どもに問いかけていくと効果的ですね。
褒めること・叱ることで大事なのは、以下のことを子どもに身に着けさせるためだということを頭に置いておいてください。
褒めることで子どもの中に育つもの
- 自己肯定感
- 自分も人も大切に思える心
- 挑戦する意欲
叱ることで子どもが学ぶこと
- 社会で生きるために必要なルール
- 集団の中での相応しいふるまい
食事関係の相談
食事関連の悩みが多数あったので、まとめて紹介していきます!
好き嫌い
「体験」と「食べる」を連動させることも効果大!
例えば、料理を一緒に作ったり、一緒に野菜を育てたりなど、自分で作ったものはパクパク食べたりってこともよくあります。
食べるのが遅い
やっている方も多いと思いますが、間食を控えめにすること、日中を活動的に過ごすこどは大事です。
また、例えば食事時間を30分!と区切ってしまうことも一つです。
遊び食べ
椅子や机の高さ、食器の使いやすさなども確認してみましょう。
厚労省が発表したデータによると、8割の親が子どもの食事のことで悩んでいるとのこと。この時期の子どもは、ある程度仕方ないのかもしれませんね。
0〜2歳児の悩み
夜更かし
お父さんとは休日にたっぷり触れ合うなどの工夫を!
- 朝ごはんを一緒に食べるようにする
- 朝手をつないで一緒に登園
- 休日にたくさん遊ぶ
言葉が遅い
なぞなぞ・しりとり・絵本の読み聞かせ・スーパーで赤いもの探し、など
兄弟喧嘩への対応
・お兄ちゃんに対して⇒「弟は小さいんだからオモチャを貸してあげて。」
・弟に対して⇒「お兄ちゃんのものをそんな風にとったらお兄ちゃん悲しいよ。でも貸してくれてお兄ちゃん優しいね。感謝しようね。」※お兄ちゃんの前で言うこと!
子どもにとって喧嘩は必要事項。喧嘩することによって、意見の違う相手の気持ちを知ろうとしたり、折り合いの付け方を学びます。
喧嘩してもシコリが残らない兄弟喧嘩ができる環境というのは凄く貴重。
ときには、危険が出るまでは手を出さず静観するのも大切。
絵本の読み方
- 読み終わった後に「面白かった?」と聞かない。聞かれるとプレッシャーになり素直に楽しめなくなります。
- 同じ絵本を毎日持ってきても「またこの本?」と嫌がるのはやめましょう。絵本は親友と同じなのです。
- 寝る前の読み聞かせは情操教育上とても大切です。積極的に取り入れましょう
- ひらがなが読めるようになっても、ぜひ読み聞かせを。
3〜5歳児の悩み
嘘をつく
① 叱られたくないための保身の嘘
- 原因:自己肯定感が低い
- 対応:小さなことでも認めてあげて、徐々に自身を持てるようにする
② 周囲の注目をひくための嘘
- 原因:周囲に認められたい思いがある
- 対応:スキンシップを多くとるなど「いつも見てるよ」というメッセージを送る
③ 空想の入り混じった嘘
- 原因:空想の世界を楽しんでいる
- 対応:心が育っている表れであり、心配する必要はない
③は問題ありませんが、①と②であれば接し方を少し見直してあげましょう。
追い込んだり、叱ったりするのではなく、「本当のことを言ってくれるのを、お母さん待ってるよ」と伝えるなど、本当のことを言える環境を作ってあげることが大切。
友だちと遊べない
子どもに口出しして、一緒に遊ぶように促すのはダメ。
友だちと触れ合う環境を作ってあげるのは大切。とはいえ、それでママが外に外にと頑張りすぎちゃって疲れちゃうのも良くない。
バランスが大事です。
- 3歳:小さな集団で他者を意識しながら遊べるようになる
- 4歳:4〜6人のグループを作って遊べるようになる
- 5歳:役割やルールをつくって、それを守りながら遊べるようになる
なんでも質問してくる
子どもの興味に共感し、教えたい気持ちをぐっとこらえ、子どもが考えて答えを出すのを待ちましょう。
自分で答えを導き出したときの嬉しい気持ちは、自信に繋がります。
正しい答えを知るのが一番ではありません。推測して考えることが何より大事なんです。
小学校の算数でつまずかないために
1から10まで唱えられるから、数字を読めるからといって、「数」を理解しているとは限りません。
生活の中で数に触れる機会をつくりましょう。
例)食事の配膳で、「みんなのお皿に3つずつ配ってあげて」「お父さんとお箸の長さはどれくらい違うかな?」など。
まとめ
以上、子育て座談会でシェアしていただいた質問&回答を、いくつか抜粋して紹介させていただきました。
座談会当日は、もっとたくさんの質問が出ていました。
正直、「理想論はそうやけど、なかなかそうはできない!」ということもありますが、いくつかヒントになったこともあり、参加してよかったです。
今後もニコラボさんとチャイルド社さんが共同で、このような会を開いていく予定なんだそう。
次回はもう少し対象を絞った(0〜2歳向け・3〜5歳向けなど)会にしようかなとも話されていました。
海外生活で、なかなか日本の子育ての情報が入りづらいこともあるので、ぜひ積極的にこのような会を利用して、普段の疑問や不安をぶつけてみてくださいね。
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