最近の航空券の価格高騰には頭を悩まされますね。
運賃とほぼ同価格の燃油サーチャージのために、一般航空会社では東京⇄バンコク間の往復チケットはオフシーズンでも約15万円弱(2023年4月現在)
家族3人でバンコク旅行なんて計画したら、航空券だけで約50万円。
距離的にも価格的にも気軽に行けるのがタイの良さのはずなのに、これでは全然気軽じゃない!
そんなときにおすすめしたいのが、JALが設立したLCC(格安航空会社)・ZIPAIR!!
ZIPAIRを使えば、価格を抑えてタイ旅行に行けます。
「でも、LCCってイマイチなんじゃないの…?」という方へ向けて、この記事では、ZIPAIRについて詳しく紹介させていただきます!
そもそもZIPAIR(ジップエアー)とは?
旅慣れていない方だと、ZIPAIRと言われてもピンと来ないかもしれません。
ZIPAIRは、2018年に創業したJAL100%出資の新しい中距離国際線LCCです。
JALグループの基準で安全・衛生への取り組まれているので、LCCに苦手意識がある方でも、安心して利用することができます。
創業直後から長らく続いたコロナのせいで苦渋のときを過ごされましたが、コロナが落ち着いてきた近年、利用者が急増。
最近ではどの便でも満席続き、カウンターも行列という人気っぷり。日本人だけでなく外国人利用者も増えています。
ZIPAIR(ジップエアー)の運行路線
2023年2月現在、ZIPAIRには6つの都市へ飛び立っています。
- バンコク(タイ)
- ソウル(韓国)
- チャンギ(シンガポール)
- マニラ(フィリピン)
- ホノルル(ハワイ・アメリカ)
- ロサンゼルス(アメリカ)
- サンノゼ(アメリカ)
- サンフランシスコ(アメリカ)
ソウルやシンガポールといったアジアだけでなく、ハワイやロサンゼルスにも飛んでくれているのはいいですね。
発着空港は、東京・成田のみ。
ここがネックになる方もいるかもしれません。
私も大阪在住なので、ZIPAIRは候補に入っていなかったのですが、国内LCCや航空券セールを組み合わせれば、案外安く行けることに気づきました。
関空や名古屋などの地方都市からの運行も切に願います…!
ZIPAIR(ジップエアー)の魅力
近年、利用者が急増しているZIPAIR、何が魅力なのでしょうか。ここでは、6つ紹介させていただきます。
魅力① 燃油サーチャージがかからない!
近年の燃油高で高騰している燃油サーチャージ。これは、航空券とは別にかかってくるものです。
その燃油サーチャージが、ZIPAIRだとかかりません。
これだけで、渡航費をグンと抑えることができます。
試しに大人1人で成田-バンコク間の往復航空券を検索してみると、往復で約7万円でした。(行き31,000円+帰り31,980円+各種諸税 ※機内食・預け荷物など別)
一般航空会社の約半額で往復することができます。
魅力② JALマイルをZIPAIRポイントに移行できる
個人的にかなり魅力的だったのが、JALマイルをZIPAIRポイントに移行できること。
溜まっていたJALポイントをどうしようかと悩んでいたところだったので、これは嬉しいサービス!
「JALのマイル⇒ZIPAIRポイント」だけでなく、「ZIPAIRポイント⇒JALのマイル」の交換も可能です。
そしてなんと、最大1JALマイル⇒1.5 ZIPAIRポイントで交換できるんです!凄くないですか?
ZIPAIRのポイントクラブに入会したり、アプリをダウンロードするだけでもポイントがもらえますよ◎
しかも移行申請したらすぐに反映されて、すぐに予約で使えました!!
魅力③ 機内Wi-Fiサービス
なんとZIPAIR、機内で無料Wi-Fiを利用することができます。
一般航空会社では有料なはずのWi-Fiサービス。どうしてLCCのZIPAIRが無料で提供できるのか不思議なのですが、とってもありがたいサービスです。
ただし、Wi-Fi利用者が多いときは接続が途切れたり、速度が落ちたりするので、過度な期待は禁物。
深夜便で他の乗客が寝静まっているときはサクサク使えて本当に便利でした。
基本的にはダウンロードしてきた映画やドラマを見ていたんですが、機内サービスでも音楽や映画を楽しむことができます。映画も名作ばかり!
魅力④ シートの間隔が広い
LCCって座席の間隔が狭いイメージがありませんか?
ZIPAIRではスタンダードシートでも、一般航空会社と同様の、シートピッチ31インチ(79㎝)、座席幅17インチ(43cm)のゆとりあるシートを採用。
その他、180度リクライニングできて半プライベート空間になるフルフラットシートも選択できます。
電源もありました◎
魅力⑤ 機内食が種類豊富で美味しい
意外だったのが機内食。
事前にリクエストしておけば、たくさんのメニューの中から自分の食べたいものを食べることができます。
中にはビーガンメニューや子ども用ボックス、スイーツまで!
副菜などはなく、メインがボックスに入ったシンプルなものですが、個人的には機内食はこれくらいで十分。食べたいものが食べられて満足です。
※2023年8月追記
ZIPAIRを利用してハワイ・ホノルルにも行ってきました!
行きは夜遅い便だったので、成田空港のコンビニでパンやおにぎりの朝ごはんを購入して持ち込みして機内食は頼みませんでした。
帰りの便は、ホノルル発だったからか機内食の種類は少なめでした。でも、ハヤシライスなど洋風で子供でも食べやすいメニューも多く美味しかったです。
機内のWi-Fiに繋いで、簡単に機内販売もオーダーできます。支払いはクレジットなので現金のやり取りもなし。料金も良心的に感じました。
和光堂の離乳食も購入できるなんて最高ですね。
魅力⑥ 子ども料金が安い
6歳までの子どもには、シーズンに関わらず定額のU6運賃が適用されます。これが格安!!
2023年1月初旬にタイへ行ったときの6歳娘の運賃は、各種諸税抜きで行き5,000円、帰り6,656円でした。(タイ発便は定額で税抜で1,600バーツですが、日本円でチケットを購入する場合、為替によって値段が上下します)
これだけしか払ってないのに、ありがたいことに、ちゃんと座席が用意されるんです。
ちなみに、ZIPAIRでは0~1歳の赤ちゃんにも必ず座席(チャイルドシート)を確保してくれます。
子どもをずっと抱えてなくていいのは助かりますし、たとえ泣いて抱っこすることになったとしても、座席があると荷物も置けるので助かります。
魅力⑦ 日本語サービス
JAL系列のLCCということもあり、当たり前ですがサービスは全て日本語です。
バンコク・スワンナプーム空港のカウンターでは英語でしたが、成田空港や、機内でのサービスは全て日本語。
何かトラブルがあったときでも日本語で対応してもらえるというのは、安心感があります。
ZIPAIR(ジップエアー)の注意点
いくらJAL系列といえど、やはりLCCには違いありません。
ここは一般航空会社と違うよ!という点を書き記しておきます。
注意① 受託手荷物・事前座席指定・機内食は有料
LCCに乗り慣れていない方はビックリされるかもしれませんが、受託手荷物・事前座席指定・機内食は別途料金が必要となります。
ただし、お得なパッケージプランが用意されていて、一般航空会社と同様サービスを望むのであれば、「Value」を選択しておけば問題ありません。
個人的に、深夜便のときの機内食が満腹で残してしまったので、これに関してはパッケージじゃなくて、カスタマイズで機内食不要にしておけば良かったなと思いました。
注意② 座席モニターがない
座席にモニターはついていないので、長時間フライトの間に映画やドラマを見たいなというう方は、手持ちのタブレットやスマホに動画を落としておくのがおすすめ。
機内Wi-Fiもあるのですが、乗客が多い場合は動画視聴は接続が少し不安定です。
ちょうどいい場所にタブレットホルダーがあるので、座席固定型のモニターで見るのとほとんど差を感じず快適でした。
ヘッドホンやイヤホンも忘れずに。
本を持ち込んでもいいですね。
注意③ 払い戻し・予約変更はできない(ソウル便以外)
これも他LCCと同じくなのですが、予約後の払い戻しや変更ができません。
体調不良を起こしやすい小さなお子さんがいる場合などは、気をつけてくださいね。
ただし、ZIPAIR側の事由や悪天候での欠航に関しては、払い戻しや便および日程の変更(予約便出発予定日の当日から起算して前後それぞれ14日以内の日付)が適用されます。
>> 運賃規則表
注意④ 遅延はどうしてもある
ZIPAIRはLCCの中では遅延は少なめなのですが、それでもどうしても遅延というのは出てきます。
そして、一般航空会社なら他便への振替なども航空会社主導で行ってくれますが、LCCの場合は基本的に自己責任となります。
まとめ:コスパ最高のLCC・ZIPAIRで快適な空の旅を!
以上、ZIPAIRについて詳しくまとめてみました!
最後に注意点なども書きましたが、その点さえ踏まえれば、コスパ最高のLCCだと思います。
サービス面などで不安のあったLCCですが、客室乗務員の方は皆さん親切に接してくださいましたし、機内も快適でした。
「航空券が高くてタイに行けない…」とお悩みの方は、ぜひ選択肢の一つに入れてみてください!
ZIPAIRの公式サイトはこちらです。
※2022年9月現在:1バーツ=約3.9円
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