こんにちは!Sunnysideです。
タイ旅とバンコク街歩きが大好きで、夫と2人の子どもたちとタイ国内を色々と巡り、77県中76県を訪れました。
大きな汽笛をならし、蒸気を噴き出して走る蒸気機関車。
電車が一般的となった現代では、日本でもなかなか目にすることのないものですよね。
そんな蒸気機関車ですが、タイでは年に6回、バンコクの近郊を往復で記念運行する機会があります。
この記事では、蒸気機関車の運行日やチケットの買い方、実際の様子などを詳しく紹介していきます。
タイの蒸気機関車
蒸気機関車の運行日は年6回あり、タイ鉄道記念日以外の日は祝日となっています。
3月26日 | タイ鉄道記念日 |
6月3日 | スティダー王妃生誕日 |
7月28日 | ワチラロンコーン国王陛下生誕日 |
8月12日 | シリキット王太后生誕日 |
10月23日 | チュラロンコーン大王記念日 |
12月5日 | プミポン前国王生誕日 |
日付が固定されているので、あらかじめスケジュールを立てることができるのがいいね
蒸気機関車の行き先は、アユタヤ駅や、ピンクガネーシャで有名なチャチューンサオ駅などのバンコク近郊。
運行スケジュールは、だいたい例年こんな感じです(アユタヤの場合)。
≪往路≫ 08:10 10:15 | ファランポーン駅出発 アユタヤ駅着 |
約6時間 | 自由時間 |
≪復路≫ 16:40 18:45 | アユタヤ駅出発 ファランポーン駅駅着 |
蒸気機関車は往復運行になっているので、行って観光して帰って、1日楽しむことができますね。
蒸気機関車の乗車駅は、ファランポーン駅こと国鉄バンコク(クルンテープ)駅。
市民の間では「ファランポーン駅」という愛称で親しまれており、私もずっと呼んでいたのですが、国鉄駅としての正式名称は「バンコク(クルンテープ)駅」なのだそう。
市内からは、MRTのファランポーン駅から徒歩でアクセスできます。
蒸気機関車でアユタヤに行ってみる
私たちは3月26日のタイ鉄道記念日の日に、蒸気機関車に乗ってアユタヤまで行ってみることにしました。
2024年現在、ファランポーン駅はバンコク近郊線のみ運行しており、チェンマイなどの遠方へ行く長距離路線は、全てバンスーにあるクルンテープ・アピワット中央駅(バンスー中央駅)に移転しました。
長距離路線がなくなったことで、列車を待つ乗客がぐっと少なくなり、待合室が閑散として見えますね。
線路のあるエリアに入るには、歴代国王の肖像画が飾られた改札口を進みます。
構内に入るのに特に切符は必要ないので、見学も自由にできますよ。
改札口の向こうには、オレンジ色のアーチ型のステンドグラスが印象的な、列車の発着場があります。
バンコク駅の構内は、全てのホームが同じフロアで地続きになっているので、とっても広く感じるんですよね。
ここから(かつては)タイ全土に列車が旅立っていったのだなと思うと、なんともいえない旅情を感じます。
アユタヤ行きの機関車は、この日は5番線から出ていました。
この発車時刻を伝える掲示板も、レトロ味あがって好き。
蒸気機関車は青空の下、蒸気をあげて停車していました。
蒸気機関車って、よく博物館などに飾られているのは見たり乗ったりしたことがあるのですが、実際に蒸気を出して車体が熱を帯びている姿は、それとはまったくの別物!
生き物の様な迫力があります。
ときどきあがる汽笛の大きさに圧倒されてしまい、ものすごく興奮しました。
汽車につなげられた、薪を積んだ後続車両もまたカッコイイ!
飾られてる機関車は先頭車両だけしかなかったりすることも多いので、実際にはこんなに列車が長いのだなあと感心。
タイの列車は、窓が全開なのがまたいいんですよね。
安全面では色々気になることがありますが、空気や音を感じながら走る列車旅は、とても爽快感があるんです。
写真撮影をしているうちに、あっという間に出発時間になったので、汽車に乗り込みます。
ホームの先の方では、出発する汽車の姿を撮ろうとカメラを構える方が集まっていました。
アユタヤへの道のりは1時間強。
出発してから、前半はバンコク市内を走るのですが、列車から見えるバンコクの下町は、普段目にすることのない風景ばかり。
線路わきでこんな風に暮らしているのか、というのがわかって、とても興味深いです。
窓が全開なので、体を出したり、身を乗り出したりしないよう、子連れの場合は注意しよう
蒸気機関車が走る機会は限られているからでしょうか。沿道でカメラを構えたり、手を振ってくれる人たちがたくさんいました。
あと、これは蒸気機関車の時だけなのかわからないのですが、途中で軽食が配られました。
このシンプルな唐揚げとカオニャオ(もち米)が、これまた美味しいんですよね。
アユタヤ郊外にでると、景色はのどかな田園風景に変わっていきます。
車両の接続部分はむき出しになっているので、体を乗り出して臨場感のある写真を撮る人も。
ちなみに、蒸気機関車+窓が全開なので、煙なのか灰なのか、片道だけでも呼吸がちょっと苦しくなる感じがしました。
気管支が弱い人には要注意です。
定刻通りに出発したのに、着いたのは11:15と、なぜか1時間遅れで到着。
特にアナウンスもなかったので、これがタイの鉄道の日常なのかもしれません。
国鉄アユタヤ駅は、駅舎もとても素敵でした。
アユタヤはバンコクから近いので、車で訪れる人が多いかと思いますが、一度は鉄道で行くってみると、また違った魅力が味わえるなと感じました。
アユタヤ駅は、遺跡が多く点在するアユタヤ旧市街(アユタヤ島)のすぐ近くにあるので、観光地にもアクセスしやすいです。
ちなみに駅舎の外には、アユタヤ名物のカエルみたいなトゥクトゥクがたくさん待機しています。
市内に観光に行く人は、ぜひ乗ってみましょう。
蒸気機関車チケットの購入方法
蒸気機関車に乗るには、ツアーで参加するか、タイ国鉄で切符を買う必要があります。
ここではタイ国鉄公式のオンラインチケットサイト「D-Ticket」での購入方法を紹介しますね。
サイトはタイ語ですが、英語の切り替えが可能です。
切符は通常1か月前から購入できますが、蒸気機関車はそれより前に発売することもありますので、こまめにサイトをチェックしておきましょう。
蒸気機関車の様な特別列車が運行する場合、チケットの発売時期に、トップページの下部に「Exploring Thailand by Train」というトピックスが掲載されるので、そこをクリックします。
②車両の種類を選ぶ
蒸気機関車の場合、エアコンあり、なしの2種類のシートが選べます。
③乗車駅と乗車人数を選択
乗車駅を選択します。ファランポーン駅の正式名称である「バンコク駅」を選びましょう。
また、切符は往復乗車券のみとなり、片道での乗車券の販売はしていません。
④購入者情報を記入
ちなみにこちらのサイト、「ログイン(会員登録)をしないと購入ができません。
購入者情報を入力する欄で「Are you a member?」と聞いてくるのですが、「No」と回答しても、結局「Choose Seat Number」をクリックする時にノンメンバーの人は「ログイン(会員登録)しろ」と言われます。
ここはおとなしく会員登録をしましょう。
外国人の場合、会員登録にはパスポート番号の記入が必要です。人数分の情報をここで記入します。
希望の列車に空きがない場合、この「Choose Seat Number」を押す段階で「空席ありません」と表示されます。
「満席なら先に教えてくれよ!なんならトップページに満席って書いてよ」って突っ込みたくなります。
ちょいちょい「ここはいい加減改善してくれ」って仕様がある。それがタイ
⑤座席を選択
青緑色のマークが、最初に自動選択されているシートです。
変更したい場合は、緑色の「Available」の席の中から選びましょう。
男性女性、そしてお坊さんがどの席に座るのかが事前にわかるって結構面白い。お坊さんの隣に女性が席を取らないようにってことなのかな。
⑥ 支払方法を選択
支払い方法や、クレジットカードを登録して支払う以外にも、駅で直接支払うこともできるようです。
⑦ 内容確認
駅で直接支払う場合は、このような画面が出て完了です。支払いには「Book Code」が必要となります。
ちなみに乗車の際にパスポートをチェックすることがあるので、忘れずに持参してくださいね。
これで購入完了です!
まとめ
タイの蒸気機関車運行ですが、あまり観光客向けにPRしていないためか、その貴重さの割には、チケットも即完売!というほどではない印象があります。
バンコク旅行の旅程にこの運行日が重なっていた時は、ぜひ行程に組み込んでみてくださいね。
※2022年9月現在:1バーツ=約3.9円
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