今回は、バンコク国立博物館について紹介したいと思います。
ここは水木の午前中にやっている無料の日本語ガイドツアー付きで行くべき!
半年以上もの勉強時間を費やしたプロフェッショナルなガイドの方が、丁寧に案内してくれますよ◎
今後寺院や国宝物を見るときに目線が全然変わります!
バンコク国立博物館 行き方
バンコク国立博物館の最寄り駅はMRTサナームチャイ駅。そこから徒歩20分ほどです。
涼しい日なら、ワットポーやワットプラケオ、国防省などの美しい建物を見ながら散歩がてら歩いていくのもオススメ。
暑い日なら駅からタクシーに乗ってしまったほうがいいかと。
私たちが行ったときはMRTの新駅開通前だったので、フアランポーン駅からタクシーに乗って行きました。
《พิพิธภัณฑสถานแห่งชาติ พระนคร(ピピッタパン サターンヘンチャー(ト) プランナコーン)》で通じるかと思います。
難しかったら、すぐ隣りにある《タマサートユニバーシティ》と伝えてもいいですね。
バンコク国立博物館 利用料金&日本語ガイドツアー
バンコク国立博物館への入場料金は、200バーツ(約700円)です。
そして、日本語ガイドツアーについては以下の通り。
- 開催日:毎週水・木曜日
- 開催時間:9:30〜11:30
- ガイド代:無料
予約:不要
水木曜日の9時25分までに博物館に行きます。
チケット売り場前で、ガイドの方が立っていらっしゃるので、声をかければOKです。
渋滞などで遅れてしまったときでも、9時45分まで担当者がチケット売り場前で待ってくださっています。
また、途中抜けもOKです。
博物館及びガイドのお休みの日程は以下Facebookで確認いただけます。
ガイドをしてくださるのは、在住日本人のボランティアの方たち。ボランディアグループは、現在女性しか募集されていないそうです。
彼女たちは実に半年以上の勉強期間を経てガイドとしてデビューされます。そのモチベーションの源を聞いてみたい…!
そしてなんとこの日本語ガイド、1974年から開始されていて既に45年以上の歴史があります。
ちなみに水・木曜日は日本語以外に英語・仏語・独語のガイドツアーも行われていますよ。
バンコク国立博物館 展示物の内容
参加人数が多かったからか、2グループに分かれてガイドをしてもらいました。
グループによって回る順番が違うみたい。
まずはこのサーラー(東屋)で話を聞きました。
この東屋の一番上の部分は、半分鳥、半分人間の神様であるガルーダ、その横が蛇の神様であるナーガを表しています。これらは王室の建物にのみ使われるんだそう。
その後、こちらの建物の中へ移動。
ここには様々な時代の仏像が並べられています。
先程も出てきた蛇の神様・ナーガが仏陀を守っている様子。作ったのはモン人で、タイには元々現ナコンパトムんのあたりにモン人が住んでいたとのこと。
作られた時代や場所によって、仏陀の顔は変わっていくんですね。
それぞれどの時代のものかメモしてたはずなのに、どの写真がどのメモかが分からなくなっているという体たらくぶり(泣)
そしてまた場所を移動してこちらへ。ここには、仏陀の生涯を描いた壁画が壁一面に描かれています。
仏陀の生涯について、きちんと知らなかったのでとても興味深かったです。
予習していくと、より理解が深まるかも!
紀元前5~6世紀頃、インドの北部(現在のネパール)の釈迦族の王子として生まれたお釈迦さまは、幼いころから何不自由のない暮らしを送っていました。しかしいつしか、「生まれてきた者は、年老いて、病気にもなり、そしていつか必ず死んでしまう」という、誰一人として逃れることのできない問題に深く思い悩むようになります。
29歳となったある日、お釈迦さまはこれらの苦しみの解決方法を求め、修行をする決意を固めました。王子としての立場や地位を捨て、妻や息子からも離れ、全てのものを捨てて、旅立つこととなったのです。
お城を出たお釈迦様は、2人の仙人を訪ねて、教えを乞います。
しかし、納得する答えを得ることはできませんでした。それからは、自ら答えを見つけようと、心の乱れを抑える苦行、断食の苦行、呼吸を止める苦行など、過酷な修行を自らに課し続けます。
ところが、体が極限までやせ細り、骨と皮だけの姿になるまで苦行に励んでもなお、苦しみを解決することはできなかったのです。
苦行を止めたお釈迦さまは、菩提樹の下で静かにこれまでを振り返ります。恵まれすぎていた王宮と、苦しい修行という両極端の生活。そして、そのどちらでもない、今この瞬間の静かな瞑想――。
このとき、「極端な生活は極端な考え・心を生み出してしまう」と気づきました。これをきっかけに、ついに苦から解き放たれた”さとり”の境地に達し、ブッダ(=さとりを開いた人の意)となったのです。城を出て6年が経った12月8日、お釈迦さまが35歳のときでした。
この”さとり”の内容をかつて一緒に修行した5人の僧侶に伝えたお釈迦さまは、その後も45年間に渡り、各地方へと教えを説いてまわりました。そして、80歳で死の床に伏す瞬間まで真理を説き続け、多くの人々を進むべき道へと導いたのです。
まあこれ読むより、現地で絵を見ながらの方が頭に入るか笑
こちらはタイの古典舞踊で使われる仮面ですね。インドの叙事詩「ラーマーヤナ」を題材にした「ラーマキエン物語」が有名です。
このラーマキエンのラーマから、各国王様の「ラーマ◯世」と名付けられているんだそう。初めて知りました!
こちらはジャイアントスイングで知られるワット・スタットの扉。国宝級の浮彫です。
これが立体的な彫刻が、木から出来ているだなんて信じられません。
こちらはラーマ4世が実際に着用されたというジャケット。ヨーロッパの最高級ウールが使われているそうな。
故プミポン国王や他王族の方が亡くなったときに使われてきた山車の展示は特に興味深かったです。
実際に使われたものと聞くとドキドキしちゃいます。
ここには全て書けないくらいの盛りだくさんの内容で、2時間のガイドツアーがあっという間に感じました。
子連れでも行けなくはないけど、できれば集中して聞きたいかな。もし一緒に参加してぐずっちゃったら途中抜けも可能です。
割と自由な雰囲気でした。
バンコク国立博物館 日本語ガイドツアー感想
以上、バンコク国立博物館のガイドツアーについて紹介させていただきました!
3人のガイドの方が交代で話をしてくださりましたが、どの方も本当にプロフェッショナル!難しい内容を、歴史に詳しくない参加者でも分かるように、ときに資料を使いながら説明をしてくださりました。
今までなんとなく見ていた寺院のことも、このガイドを受けた後に行ってみると、こういう意味なのかな?なんてその背景を想像したりするようになりました。
この内容が無料なんて、本当に信じられない。お金を払ってでも受けたいレベルのものです。
日本語ガイドのボランティアは、毎年5月の新規メンバーを募集されるそうですよ。
興味のある方は、是非一度国立博物館を訪れてみてください。
バンコク国立博物館 施設詳細
地図 | GoogleMapで開く |
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営業時間 | 9:00〜16:00(日本語ガイドは9:30〜11:30) |
定休日 | 月・火(日本語ガイドは水木のみ有) |
電話 | 02-224-1333 |
WEB | HP・Facebook・Facebook(日本語ガイド) |