今回のカンチャナブリ旅の一番の目的は、泰緬鉄道に乗ること!
もちろん乗らなくても、戦場にかける橋など、各駅に見どころがあるので、そこだけ行ってみるのも面白いと思います。
でもタイに来てから列車旅なんてしていないし、ちょっとワクワクするじゃないですか。
この記事では、「泰緬鉄道ってどうやって乗るの?どの駅から乗るのがいいの?チケット代は?どんなスポットがあるの?」などの疑問にお答えしたいと思います!
また、日本人なら知っておきたい泰緬鉄道の背景についても触れています。
泰緬鉄道とは
第二次大戦中、旧日本軍がタイとビルマ(現ミャンマー)間に建設した鉄道です。
1957年に公開された映画「戦場にかける橋」でも描かれたことで有名になりました。
泰緬鉄道は、全長約400キロを工事開始から約1年で開通。連合国軍の捕虜や、アジア人労働者らが動員され、過酷な労働やマラリアで10万人以上が死亡したそうです。
そんな背景もあり、「死の鉄道」とも呼ばれているんですね。
近年、タイでは泰緬鉄道をユネスコの世界遺産に登録しようという動きがあり、そうすると旧日本軍の残虐行為を改めて強調することになるので、賛否両論が出ているんだそうです。
そういう歴史背景を知った上で、その鉄道に乗ってみること、やっぱり日本人として、感じるものがあります。
泰緬鉄道ルート&時刻表
泰緬鉄道は、《バンコク(トンブリ駅)〜ナコンパトム〜カンチャナブリ〜ナムトック駅》へと続く長い長い鉄道です。
バンコクから乗って行くのも面白いと思いますが、約5時間となかなかの長旅です。(しかもトンブリ駅がバンコク市内からそこそこ遠い)
という訳で、今回は車でカンチャナブリ駅(正確には、その次のSpanKwaiYai駅)まで行ってから、ナムトック駅まで乗りました。
時刻表は以下の通り。
となっていますが、駅の時刻表とはなぜか5〜10分くらいのタイムラグがあるので、正確には何時に出るかが不明です。
そして、わたしたちの場合、上の時刻表にあるSpanKwaiYai(戦場にかける橋)駅10:42発の列車を目指して駅に行ったら、なぜか10:00ちょうど発の列車があり、それに乗り込むことができました。
週末限定の観光用列車だと思います。何本かあると聞いていたんですが、その観光用列車の発車時間が調べても出てこないんですよね…。
ひとまず2019年5月には10時にSpanKwaiYai(戦場をかける橋)駅を出る列車がありました。
運賃は100バーツ。
予約は必要なく、列車内にいる車掌さんに声をかけて購入することが出来ました。
泰緬鉄道のポイント
先日しましたが、今回私が乗ったルートは、《Saphan Kwai Yai駅(戦場にかける橋)から終点のNam Tok(ナムトック)駅》。
合計1時間半の列車旅です。
Saphan Kwai Yai駅は乗る人が多いので、ひとつ前のKanchanaburi駅から乗ると確実に席が取れると思います。
まあ観光用列車とはいえ、3分前に乗り込んで無事に座れたし、なんとかなるとは思いますが。
また、ナムトック駅方面に向かう列車なら、進行方向向かって左側の席を取ると景色がより綺麗です。
反対にナムトック駅から戻ってくる列車なら、進行方向向かって右側がオススメ。
ポイント① 戦場にかける橋(クウェー川鉄橋)
まずは、映画の舞台にもなった「戦場にかける橋」駅。
この橋の上は、列車が通っていない時間帯は自由に写真を撮ることが出来ます。
列車が走り出すと同時に、避難場所へ避ける人たちを横目に、ゆっくりとゆっくりと列車は進んでいきます。
本当はこの橋を、列車の中からだけじゃなくて外からも見てみたかったんですけど、急に列車に乗り込むことになったので、それだけが心残り。
ポイント② 車窓から広がる田園風景
戦場に欠ける橋を出てからは、そこまで大きな見どころはなく、ゆるりとした列車旅を楽しみます。
窓の外に広がるのは、ずーっと広がる田舎の風景。特別なものはありませんが、それらを見ながらぼーっとしているのがまた楽しい。
車内では飲み物を買うことも出来ますよ。
ポイント③ アルヒル川桟道橋から絶景のクウェー川見下ろす
列車が走ること約1時間で、見どころがやってきました!!
絶景のクウェー川!!ちょうどタムクラセー駅の近くです。
川が見えてきた時点で、列車はゆっくりと減速していきます。
これ、線路が木造で出来ているからという理由もあるようです。戦時中に建設された木製の鉄道橋が、今も使用されているなんて、凄くないですか?
崩れないかちょっと怖い…!
ちょうど線路が曲がる部分でもあるので、列車と川と青空のコントラストがとっても綺麗。
ポイント④ 崖スレスレのチョンカイの切り通し
進行方向左側に綺麗な川が広がっているのとは対象的に、右側は切りっぱなしの崖になっています。
崖スレスレを列車が通っていくので、窓から手を伸ばせば崖に届いてしまうのが凄い。
ちょっと怖いくらいです。
ポイント⑤ アルヒル橋桟道橋を歩いてみる
もし、タムクラセー駅で降りると、アルヒル橋桟道橋を歩くことが出来ます。
私たちは一度終点のナムトックまで行ってから車で戻ってきましたが、途中下車で行ってみるのもいいと思います。
この橋を渡っていくと、途中で崖側に洞窟が出てきます。
黄金の仏像様がいるそうで、私たちもここを目指してたんですけど、私が高所恐怖症のためにどうしても歩けなくて、断念しました。
柵も手すりもないので、落ちたら大事故です。渡る人は気をつけて歩いてくださいね。
でもちょうどタムクラセー駅にあった公園から、列車が走ってきたところを綺麗に写真に収めることができたので大満足っ!
ポイント⑥ 終点のナムトック駅にはSL機関車の模型
10時に戦場にかける橋を出発して、ちょうど11時半に終点のナムトック駅に到着。
あっという間の旅でした。
(後で調べてみて気づきましたが、ここナムトック駅ではなく、臨時列車限定が停まるナムトックサイヨークノイ停留所かもしれません)
駅を降りてすぐのところに、SL機関車の模型が展示してあります。自由に写真も撮れるので、好きな人は立ち寄ってみてください。
更に奥に進んで行くと、サイヨークノイの滝があります。ここでは、たくさんの人が泳いでいました。
私たちは水着がなかったので泳がなかったですが、周りにゴザを敷いてピクニックみたいにしている人もたくさんいたから、タイ人の憩いの場なんですかね。
お土産物や食べ物屋さん、車道に出ればセブンイレブンもあったので、ここでお昼を食べてもいいと思います。
帰りは、後で来る列車が来るまで待ってもいいですし、ナムトック駅からはカンチャナブリまで戻るバスも出ています。
カンチャナブリ泰緬鉄道・列車旅のまとめ
以上、カンチャナブリの泰緬鉄道について紹介してみました!
そもそもカンチャナブリまで3時間かけて来て、さらに列車に1時間半も乗るなんて、乗り物に乗ってばっかりやん!と少し思ってましたが、やっぱり列車旅はワクワクしました。
絶景ポイントが多いのも魅力の一つですね。
でもその一方で、この鉄道は、戦争中多くの犠牲にもとに出来たものだということも、ちゃんと胸に刻んでおかないといけませんね。
今回は行きませんでしたが、連合軍共同墓地や、JEATH戦争博物館などもあるので、興味のある方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
見どころだけを回るなら、ツアー参加が手っ取り早いしオススメ!!
私が個人で回ったのとほぼ同じコースです。確実に鉄道に乗れるので安心です。
※2022年9月現在:1バーツ=約3.9円
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